【感想・ネタバレ】フロント・サイト2 ジョニー・チューズデイのレビュー

あらすじ

スワガー・サーガ
中篇三部作第二巻。

謎の男ジョニー・チューズデイ見参。
銃声と硝煙に彩られた魂のノワール!

銃撃戦に次ぐ銃撃戦。これぞハンターの真骨頂。
血風吹きすさぶ東部の町で「あの男」が敵を撃つ!


1945年2月、タバコの街メリーランド州チェスターフィールド。
タバコ農場の大地主レイモンド・タプスコットと妻のローラが頭取のニック・オークリーと会っていたちょうどその時、銀行を4人組の強盗が襲った。
抵抗しようとしたオークリーは命を落とし、一味は車で逃走する。
2年後、ひとりの男がチェスターフィールドに住む元看護兵のニックという黒人を訪ねてきて、銀行強盗事件の調査に協力するよう要請する。
ノワールと西部劇の伝統を継承した、著者のエッセンスのつまった快作登場!

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Posted by ブクログ

アールスワガーの活躍を読みたくて、シティオブミートより先に読みました。
最盛期を過ぎたと書かれているものの、軍神の凄さは健在でやっぱりかっこいい。

特に敵の手練の戦闘シーンはカッコよく相手も誇り高く敵ながらあっぱれという感じも良かった。

第二次世界大戦やアメリカの当時の情景、銃の開発の歴史などの知識がついてくると更に面白くなっていくのもハンターの作品の醍醐味ではないか。
銃弾の庭を始めアールスワガーシリーズをもう一度読み直したくなる作品でした。

叶うなら第二次世界大戦のアールの戦いの場面をピックアップしてシリーズ化してほしい。

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2025年07月07日

Posted by ブクログ

スティーヴン・ハンター『フロント・サイト 2 ジョニー・チューズデイ』扶桑社ミステリー。

2024年12月末、行き付けの書店に行くとネットの新刊案内には一切情報が無かったのに、新刊コーナーにいきなりスティーヴン・ハンターの新刊が2冊並んでいたので驚いた。

本作は『フロント・サイト 1 シティ・オブ・ミート』に続くスワガー・サーガ中篇三部作の第二部である。

ボブ・リー・スワガーの父親であるアール・スワガーの物語ということなのだが、何故か登場人物の一覧にはその名は無い。賢明な読者であれば、謎の男ジョニー・チューズデイこそがアール・スワガーの偽名であることに早々に気付くだろう。

本作では『フロント・サイト 1 シティ・オブ・ミート』のチャールズ・F・スワガー以上のガンアクションとノワールが描かれる。

冒頭に掲載された『著者の覚書』によると、この物語を総天然色で想像してはならない。のだそうだ。伝統的な西部劇を前面に打ち出したようなノワールにはセピア色、或いはモノクロが似合うのだろう。


1945年2月、タバコの街メリーランド州チェスターフィールドにあるタバコ農場の大地主レイモンド・タプスコットとその妻ローラが、州立信託銀行頭取のニック・オークリーと会っていた丁度その時、銀行を4人組の強盗が襲う。ローラを守ろうと抵抗したニック・オークリーは命を落とし、一味は車で逃走する。

その2年後、ジョニー・チューズデイと名乗る謎の男がチェスターフィールドに住む元看護兵のニック・ジャクソンという黒人を訪ねて、2年前の銀行強盗事件の調査に協力するよう要請する。



それにしても最近は海外翻訳小説の値上げが著しい。本作の場合は183ページで1,210円で、1ページ当たり6.6円となる。最近読んだ講談社文庫のパトリシア・コーンウェル『憤怒 』も高いなと思ったのだが、304ページで1,200円だから3.9円ほどである。如何に本作が高額であるのか……

定価1,210円
★★★★★

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2025年01月17日

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