あらすじ
50年前に失踪した恋人を思い、アイスランドから日本を旅するロマンス映画『TOUCH/タッチ』原作小説。
2020年、アイスランド。75歳のクリストファーは「終わり」を意識していた。妻は7年前に亡くなり、娘はとうに独立している。20年間営んだレストランは、パンデミックの影響もあり閉店した。最近は記憶力の衰えを感じずにはいられない。
そんな彼に一通のメッセージが届いた。差出人は、50年前に留学先のロンドンで出会い、恋に落ちた日本人女性ミコ。恋人として幸せな日々を送るなか、彼女は突然姿を消した。
あの日、彼女はなぜ自分のもとを去ったのか。消えない想いと悲恋の傷を抱え、薄れゆく記憶にすがりながらクリストファーはアイスランドからロンドン、日本へと旅をする。
アイスランド文学賞、O・ヘンリー賞受賞のオラフ・オラフソンによる傑作恋愛小説。
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Posted by ブクログ
オラフル・ヨハン・オラフソンの『タッチ』を読みましたが、素晴らしい作品でした。日本人として、外国人作家が原爆投下というテーマをこれほど深く掘り下げてくれたことを心から嬉しく思います。
日本国外にも、原爆投下を憂慮し、怒りや悲しみを抱き、それを扱った作品に心を動かされる人々がいることを、本当に嬉しく思います。
しかも、それが日本から遠く離れたアイスランドで起こっているのです。さらに素晴らしいのは、これほど恐ろしく悲劇的な出来事を扱っているにもかかわらず、心温まるハッピーエンドで終わっていることです。読者に深い喜びをもたらす結末です。