オラフオラフソンの作品一覧
「オラフオラフソン」の「TOUCH/タッチ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「オラフオラフソン」の「TOUCH/タッチ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
Posted by ブクログ
オラフル・ヨハン・オラフソンの『タッチ』を読みましたが、素晴らしい作品でした。日本人として、外国人作家が原爆投下というテーマをこれほど深く掘り下げてくれたことを心から嬉しく思います。
日本国外にも、原爆投下を憂慮し、怒りや悲しみを抱き、それを扱った作品に心を動かされる人々がいることを、本当に嬉しく思います。
しかも、それが日本から遠く離れたアイスランドで起こっているのです。さらに素晴らしいのは、これほど恐ろしく悲劇的な出来事を扱っているにもかかわらず、心温まるハッピーエンドで終わっていることです。読者に深い喜びをもたらす結末です。
Posted by ブクログ
アイスランドを代表する作家による傑作恋愛小説です。
アイスランド人の主人公クリストファーは、今から50年前、留学先のロンドンで日本人女性ミコと出会い、恋に落ちて幸せな日々を送っていましたが、突然彼女は姿を消してしまいます。あれから50年経った今、コロナ禍で自ら経営していたレストランの閉店を余儀なくされたクリストファーのもとに、彼女から一通のメッセージが届きます。彼女はなぜ突然自分のもとを去ったのか、彼女への想いを抱え、この50年間の記憶をたどりつつ、主人公のクリストファーはアイスランドからロンドン、日本へと向かいます。
さて、感想ですが、まず、2人が付き合い始めた時の2人の会話が印象的でした。ミコの父親が営む日本料理店の入口で、クリストファーとミコは初めて出会うのですが、
「どうしてここで働こうと思ったの?」
「きみと会ったから」
「店の入口で会ったとき?」
「そう」
「父にはあなたを雇わないでと言ったの」
「どうして!」
「そう言えば雇うと思ったから」
まるで映画を見ているような2人の告白シーンです。
そして、ミコが突然クリストファーのもとを去った理由ですが・・・、何とも切ない事情がミコの口から明かされます。
アイスランドの作家が、なぜアイスランド人男性と日本人女性との恋愛小説を描いたのか。それは、歴史上のあの悲惨な出来事を原因とする誤解と差別と偏見を、この作品を通じて語ってくれたように思います。
タイトルの『TOUCH』ですが、コロナ禍における社会の習慣、そしてあの悲惨な出来事による誤解と差別と偏見、そこでは、「触れる」あるいは「接触」という人間同士の直接的な関わりが、回避あるいは否定されたからこそ、大きなテーマとしてタイトルにしたのかとも考えましたが、このタイトルに込めた著者オラフ・オラフソンの本当の想いを知りたいものです。
ちなみに、私は観ていませんが、ミコ役でKokiが、その父親役で本木雅弘が、出演して映画にもなっているようです。