あらすじ
世界最大のリモート組織が実践する徹底したドキュメント化の手法
本書は、世界でも有数のドキュメント作成ノウハウを持っているGitLabを参考にした「ドキュメント作成」や「テキストコミュニケーション」の入門書です。
同社は、世界65カ国に2,000名を超えるメンバーが所属しているグローバルカンパニーです。
世界中のあらゆる場所や価値観、タイムゾーンに存在するメンバーのパフォーマンスを引き出すためには、ドキュメントが鍵であると同社は述べています。
情報が蓄積されたドキュメントが存在することで、必要な情報にいつでも多くの人がアクセスでき、信頼性の高い情報をベースに業務が進められます。
本書では、このような効果的なドキュメントがどうすれば作成できるのか、GitLabのドキュメント作成ノウハウに基づいて解説します。
また、GitLabのドキュメント作成方法はかなり具体的なルールや手法が示されていますが、その背景にある理論や研究についても触れることで、表面的な理解だけでなく根本の思想についても学習し、応用できるように説明します。
GitLabではすべてのチームメンバーがドキュメント作成スキルを身につける
GitLabのドキュメンテーションスキルは「GitLab Handbook」という情報源に誰でもアクセスできるように公開されています。
その中では、次のようなことがうたわれています。
・コントロールできない話題は語らない
・すべては下書きである
・1つの文は1つの論点に絞る
・中学2年生レベルの読者を想定する
・多くの人に向けてメッセージを発信する際には短いメッセージにする
本書では、こうしたルールなどに基づき、GitLabのドキュメント作成やテキストコミュニケーションに関するトレーニングについて日本の文化や背景情報も踏まえて解説しているので、同社のノウハウを日本のチームでも使えるようになります。
【目次】(抜粋)
序章 ドキュメントについて知る
第1部 GitLabのドキュメントを理解する
第1章 世界最先端のリモート組織を支えるドキュメント
第2章 ドキュメントを組織に導入する必要性
第2部 基本となるドキュメント作成スキルを身につける
第4章 ドキュメントの影響範囲と品質
第5章 GitLabのテクニカルライティングトレーニング
第6章 Valueを活用してライティングスキルを向上させる
第3部 シーン別のドキュメント作成に対応する
第9章 ハンドブックのドキュメント作成
第10章 アジェンダの作成
※本電子書籍は同名出版物を底本として作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。
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※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。
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感情タグBEST3
Posted by ブクログ
社内のドキュメント整理地獄の一助になるかと思い読み始めた。
ただのビジネス書かなと穿って読み始めたが、良い意味で裏切られた。
詳細なドキュメントの書き方や整理方法は記載されてないが、参考文献に記載されているので十分にカバーされていると感じる。
何故それが必要なのか、どう活かされるのか背景から書かれているので、納得感を高く感じる構成になっている。
詳しい手順や方法について学ぶには、不十分だが初心者から中級者にステップアップする足掛かりとしては良いです
Posted by ブクログ
フルリモートでITプロダクトを開発し、顧客にサービスを提供しているGitLab社のドキュメント文化を紹介/解説した本。ドキュメント中心に業務を組み立てるのは、知識産業であればリモートワークに限らず必要なことで、多くの示唆が得られる。
ただ、本書の内容に関しては、どうもスッと入ってこないところがある。何かこう、持って回った書き方になっているというか、エッセンスを箇条書きで書き出したい欲が、かき立てられる感じ、というか。
Posted by ブクログ
ドキュメントを唯一無二の情報源とすることで、発言の公平性が生まれる。
書き方についても定義を決めることで解釈に誤差が生じないようにすることができる。
リモート組織ならではの文化醸成だが、リモートでなくても、またハイブリッド環境でも有用な内容が多い。
Posted by ブクログ
GitLabハンドブックの技術と、この本の著者の主張が連続しているのが気にはなったけれども、ドキュメントというカルチャーを実践していくための要素にたくさんであえた。
Posted by ブクログ
全体を通して、現職の上司がまさにドキュメント作成の重要な観点を体現していることを実感した。
特にドキュメント作成に関する観点で話が展開している印象を受けた。
個人的には運用や、チームで運用する腐らないドキュメントについても触れていると言うことがなかった。
言われてみると当たり前だが、いざタスクとドキュメントの板挟みになると失念することがあるため、強くルールを標榜するべきだと感じた。