あらすじ
現政府に文句があるなら、勝手につくっちゃえばいい! 東日本大震災後に熊本に新政府を設立し、初代内閣総理大臣に就任した男が明かす、いまを生きのびるための技術とは? 何も壊す必要などない。ただ、あらゆる常識を根底から疑い、歩きかたを変えてみる。視点を変えてみる。そして、思考しつづける。それだけで世界はまったく別の相貌を見せ始める。ここには希望しかない!
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Posted by ブクログ
自分のやりたいことなんてどうでもいい
自分がしたいことは社会に必要ない。今すぐ帰って家でやれ、と僕は言ってしまう。
自分がやらないと誰がやる、というようなことをやらないといけない。
断定が、思考。
もう一回読まなきゃ。
Posted by ブクログ
おもしろかった!
最初の河川敷のホームレスの話に引き込まれた。
途中方法論など頭に入ってこないところがあったけど、それでもずっと新鮮におもしろがりながら読めた。
メモ
・憲法25条、生存権とホームレスの矛盾
・本当の意味でのパブリックとは?アイディアの実現、共有
・態度を示す、交易をする
・何をしたいかではなく、何ができるかで社会に貢献する
・社会の疑問を持ち、それに答えを出し行動すること
・鬱期は審美眼の解像度が上がる期間
新しい知見を得た気がする
経済のあり方、生活や自分を見直すこと、考えを放棄しないこと、行動すること
本当にこの世界の矛盾、理不尽なこと、横暴さに絶望してたのだけど、私にできることから少しずつ変えていこう。
まずは自分の生活を見直して、これだけあれば足りる、足る分を得るための労働について考えたい。
Posted by ブクログ
社会を変えるための方法論を述べた本である。文字通り社会システム(資本主義とか、学校とか、家の価格決定のしくみとか)を構造的に変えるのではなく、自分独自の見方によって、社会を新たな形で活用するのである。
まず、自分の才能ではなく、使命を認識すること。使命とは自分しかやれないことであり、そこに才能の有無は関係ない。自分しかやる人がいないのだから。自分でなくてもやれることには、順位がつく。そこに争いが生まれ、才能が強く認識されることになる。
使命を実行するという態度を表明すること、また、態度に責任を持つために、思考・技術を磨くことが重要である。インターネットが発達した社会では、きっと自分の態度を支持・支援してくれる人がいるはずである。これが態度経済である。
態度経済の循環を回すためには、まず自分なりよのやり方で贈与しよう。見返りは求めてはいけない。自分の態度に忠実な贈与であれば、そこに見返りはいらないはずであるから。
この交易は、既存の匿名化された(回すのはあなたでなくても良い)システムとは全く異なる。資本ではなく、態度で繋がる経済である。そこには人間同士の生き方の共鳴がある。人間として生きることができる。使命を認識すれば、死ねない。生きるしかないのである。
これまでの私はこの社会を少しでも変えたいと願い、そして、自分の無力感に絶望してきた。つまり何も実行してこなかった。この本は決して簡単な内容ではなかったが、虚無感を少し和らげてくれた。社会は変えなくても良く、社会の捉え方・使い方を変えることが重要だと言ってくれたからである。まずは、小さくても良いから自分の使命を見つけるところから始めたい。
Posted by ブクログ
TwitterやNoteのコラム(生きのびるための事務はとくにおもしろい)は読んでいたが、本は初めて読んだ。おもしろい。
0円ハウスの話に始まり、新政府樹立とその具体について書かれてある。2012年発行なので少し古いが、坂口恭平がどんな人か、その感じはだいたいつかめる。
ざっくり言ってしまえば、人生を考え続けろ、という内容。と言いつつ、ざっくり言っては元も子もない内容やな。何をどのように考えるべきか、誰が何を考えないようになっているか、そのあたりの話が重要で、おもしろい。
坂口恭平は、誰もやらなそうなことを本気でやっている。ただ特異なわけではなく、理由を聞けば納得がいくものだが、すごいのは行動力だけではない。芸術や哲学分野における、氏の知識や視点を、自分の活動に見事に使いこなしている。
要所要所で芸術家や小説家の名前が出てくる。「〇〇が言ったように」「××と同じことで」と言った具合に引用されるのだが、坂口恭平はすでにそれらの芸術家の視点を持っている、あるいは知識だけでも頭に入っているため、流用・援用して、自分の思考を拡張することができるのだと思う。
何が言いたいかと言うと、芸術や哲学は生きる上でめちゃくちゃ役に立つなぁということで、同時に、そういった素養がまったくなかったら、彼のようには動けないだろうな、と。
新政府を勝手に立ち上げる、なんてそれだけ聞くとアホかと言われそうだが、著者は具体的な成果を出している。使われていないフロアがあるから使ってくれ、と銀行が言ってきたのでもらった。福島の子どもたちを熊本に招く活動をやっているうちに、自治体から援助の申し出が来る。などなど。
※もうちょっと書きたいけど、あとでやる気出れば更新する。