あらすじ
瀕死の子犬を偶然拾った深雪は、「忘れ雪に願いをかければ必ず叶う」という祖母の教えを信じて、子犬の回復を願った。そこへ獣医を目指す桜木が通りかかり子犬を治してしまった。忘れ雪の力は本当だったのだ! 不思議な力に導かれて出会ったふたりは、次第に惹かれあってゆく。やがて別れの時を迎えた深雪と桜木は“7年後の同じ時間、同じ場所”での再会を約束するが……。愛しているのにすれ違うふたりの、美しくも儚い純愛物語。
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Posted by ブクログ
なんていうか。
怖いけどあったかくて、悲劇だけどハッピーエンドな、不思議な物語でした。
タイトル的に恋愛ものかと思ったら子供の話、ペットの話で、えぇ?と一瞬肩すかし(?)的な感覚を受け、でも次第に引き込まれていった。
しかし、そうかと思ったら、やっぱり恋愛話だった。
しかも超どろどろ重々の(笑)。
でも、この人の本、重いしドロドロなのに、なぜか軽く優しい感じがしたんだよね。
不思議。
文体のなせる技なのかなん。
主人公が、あまり思いつめるタイプじゃないのが逆に良かったのかな。
一つだけ思っちゃったのは、小学生のころを忘れるのは分かっても、高校生にもなって、毎日のように会っていた女の子と犬と…をヒントいっぱいもらって思い出せないことなんて…ぁるだろうか。。
そこまで特殊なシチュエーション、高校生にもなったら忘れなさそうだけどなぁ^^; とかちょっと思っちゃいましたが。
総じて、良かったと思います。
少し、この展開と結末が、new to meでした。
最後に。
解説を読んで、ぇ、この人って経済犯罪小説を主に書いてる人なんだ?って知って、超衝撃でした(笑)。
まさかのこの表紙、ジャケ買いした私には…笑。
Posted by ブクログ
ドラマを見ているような感覚。
特に後半は、ええっ!?とか、なんで~とか、目が話せない展開の連続で、気付いたら一気読みしてました~☆
でも、私的には前半部分の穏やかな精神的な恋みたいなのだけでもよかったかなぁ(*^^*)
Posted by ブクログ
泣ける小説と聞いて読んでみました。
が、、涙が出るまでにはいかなかったけど、いい本でした。
前半のもどかしさから一転して後半の急展開。
だからか、後半は一気に読んでしまいました。
ラストは、一希が助からなかったのがよかった。
あれで助かっていたら、面白みがない小説になっていたかも。。
小説は、最初と最後が肝心。。
改めてそう思わせてくれる本でした。
Posted by ブクログ
小学生の時、親友のお母様の手放す本にあったのを頂いた1冊です。押し入れにしまう前に再読しました。
当時何思ったのかな…今は泣けなかったけど当時は泣いたのは覚えてます。あと意味がいまいち分からない描写も多かった記憶も。今呼んだらそんなことはなかったです。
切ない恋愛小説かも思っていたら、中盤以降は急にミステリ風にガラッと変わります。とてもしんどいです。
動物が辛い思いするお話は苦手だな…。表紙から想像つかないしんどさでした。
話は変わりますが、数年後に初めて飼った犬『クロス』の名前はここから頂きました。今も元気におじいちゃんになりました。笑
Posted by ブクログ
始まりは・・・
孤独な少女と傷付いた子犬の出会い
そこに偶然通りかかった動物が大好きな“心優しき青年”
少女は、青年とある約束をしました。幼き日の誓い。
忘れ雪に託した願いは?
二人を引き裂く過酷な運命
始まりはほのかな初恋でした。しかし少女の思いは深く、後半に今差し掛かり、物語は意外な展開を迎えています
Posted by ブクログ
友人が薦めてくれた本6
子犬を拾った少女と獣医を目指す青年の話です。
とにかく青年・桜木先生が素敵でした!!
優しくて誠実で不器用で…古い考えと言われちゃうところも、固いところも良かったです。
途中まではもどかしいながらも純粋な二人のストーリーが物凄く好きだったのですが、後半はちょっと違う世界観になってしまったような感じがして残念でした。
ある方の言動がどうしても最初から好きになれませんでした。
私のほうが先に好きだったのにとか、何年好きだったとか、私を好きにならないのなら他の人も好きにならないで…とか。
勿論気持ちはわからないではないのですが、ちょっと自分の気持ちを押し付けすぎて自分勝手だな…と。
自分が相手を諦められないように、相手だって好きになろうと思ってなれるものではないのに。
相手の幸せを願えないって悲しい…。
恋愛に限らず、独占欲や嫉妬で心を乱してしまうことってありますよね。
自分中心で考えてしまわないように、私ももっと気をつけようと思いました。