あらすじ
「たった11ミリ。小指で押した先ほどの的を通して、人は世界を見ている」
不器用な青年・野宮恭一(のみやきょういち)は視能訓練士として着実に力をつけていた。ある日、野宮が喫茶店で出会ったのは、世界を立体的に見ることのできない四歳の少女・灯(あかり)だった。限られた時間の中で灯の訓練を重ねるうち、野宮はロービジョンの小学生や糖尿病網膜症の漫画家など、さまざまな悩みを抱えた人々に出会う。目に宿る奇跡に向き合い、野宮が見つけた答えとはーー。
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Posted by ブクログ
まさかの続編から読んでしまったのですが面白かったです。作者さんの他の作品でも思いましたが子供の描き方が良いですね。子供のパワーを感じます。
野宮さんはきっと前作でもミスを多くしてしまっていたのでしょうが、成長していき家族に褒められているところはこちらもほっこりしてしまいました。
さて、今回は斜視の女の子を治療していくお話でしたが、病院の実情と親の事情、子供の治療の難しさなど困難に向き合いながらも諦めない野宮さんに私自身も励まされました。
途中の看護師さんの糖尿病の話だったり漫画家さんの話だったりで病気の時に1人じゃないこと、命を簡単に諦めないこと、といったところが凄く良かったです。
Posted by ブクログ
前作も大好きだったので、続編が出てくれて嬉しかったです。久々にこの病院に戻ってこられた!
最初はしんどい気持ちもあったけど、後半はずっとニコニコしながら読んでました。自然と顔が綻んで心が穏やかになる。
灯ちゃんも渉くんも可愛いなぁ。
渉くんの学校の子達もみんな素敵。
ブルーバードやあかり屋みたいな素敵なお店が近くにあるのはいいなぁ。
とても読み終わった後、なんともいえない幸福感が残る幸せな読書でした。
この作家さんの著作は、辛いこともあるけど、その後に描かれる世界がとても優しくて大好きです。
Posted by ブクログ
人生何が起こるか分からないもんですね。
たまたまお手伝いに来ていた視能訓練士の野宮さんが灯ちゃんの斜視を見つけて、夕美さん達の力になりたいと訓練をしたり。
訓練で凄くお世話になったキャラクターの作者さんと縁が出来たり。
灯ちゃんが北見眼科医院より大きな病院で訓練するかもってなったら、たまたま助けた人と縁が繋がって遠くに引っ越す必要がなくなって。
頑張っている人とそれを助けたい人達がいっぱいで優しい世界。
灯ちゃんが見えたよって言った時は我が事のように嬉しかった。
広瀬先輩が完全に辞める訳ではなくて安心した。
Posted by ブクログ
2作目読みたいと思いやっと読めました。
今回は野宮くんにとってさらなる大きな試練というか、向き合う出来事が起き、一生懸命に患者さんとご家族に向き合う姿にとても心打たれました。
同僚の看護師さんと漫画家さんのお話や、目に不自由があっても前向きに生活する男の子のお話も感じるものがあり、きっと現実だとこんなに上手くいかないこともあるけど、それでも自分の身体と向き合い前向きでいたいなと思うようなお話でした。
印象に残った文章は、
「病気は俺だけのものじゃなかったって。苦しいのは俺だけじゃないって。そして、俺の病気が俺だけのものじゃないなら、俺が、誰かが、生きていることも一人だけのものじゃないんじゃないかって思ったんです」
他にもいくつもありましたが、特に印象に残りました!
それと最後の方の灯ちゃんの立体視のシーンがあまりに美しく。。一瞬の出来事をスローモーションで映像で再生されているような感覚になりました!
野宮くんと灯ちゃんの頑張りが報われたシーンです。
泣いちゃいますね。。!
Posted by ブクログ
砥上さんの描く人々は、みんなハートフルでいいな。現実はこんなに美しくないんだろうけど、でもこうあってほしいなと思う。
先に「龍の守る町」を読んでいたから、あれ?水害で人助けをして亡くなった夫で、子どもがあかりちゃん?つながってる?と驚いた。最後の最後、あかり屋でやっぱりそうなんだ!と確信。
野宮くんは今作では急成長を遂げていて、不器用エピソードも申し訳程度、非常に有能な視能訓練士として、行く先々でたくさんの人を救う。自信もついてきて、行動に迷いがなくなった。夕美さんが初め、灯ちゃんの斜視を受け入れられない場面では、我が子のことなのに…と思ってしまったが、目という見えて当たり前のように感じる、他の人と共有することのできない感覚だからこその戸惑いなんだろうなと。
見えている世界が同じかなんてわからないから、見えていないものを大切にしないといけないな。
Posted by ブクログ
11ミリの小さな二つの星とは、お互いの瞳の光を受けて輝くそれぞれの瞳のことである。
喫茶店ブルーバードは、緑内障を患っている患者2人が働く店である。北見眼科医院で働く野宮と、その仲間である同僚、そして患者たちがブルーバードに集まり、繋がっていく。目の病気に受け入れることができない人がたくさんいるが、野宮やその周りの人々の真っ直ぐさに影響されて、よい方向へと進んでいく。緑内障や白内障、内斜視や外斜視、 糖尿病網膜症、網膜色素変性症、動脈閉塞など、様々な病と向き合う野宮がますます逞しくなっていく。その成長を最も支えているのは、灯ちゃんという女の子ではないか。最後に、剛田さん、彼女できてよかったね。