あらすじ
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麒麟・川島明&小説家・高瀬隼子推薦!
読み進めていくと行方不明者には何か共通点があることに気づいてしまう。
もしかしたら僕らが「おいていかれた」のかもしれない
──麒麟 川島明
行方不明、と書いてみる。
どうかそれがあなたにとって望みどおりの形で整っていますように
──高瀬隼子
この本は「行方不明になりたい」と切実に願った人の前にのみ現れる、「異世界への扉」──
ホラー作家・梨×株式会社闇×大森時生主催の不穏な展覧会「行方不明展」が書籍化!
“行方不明”をテーマに作られた、さまざまな架空の“痕跡”、全52件を完全収録。
※この書籍に収録されている展示品は全てフィクションです。
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Posted by ブクログ
とてもおもしろい展示があると噂には聞いていたものの、地方住みのため東京まで出向くことができず諦めていたところ、書籍という形で触れる事ができた。
途中で出てきたフラフープが、TXQ FICTIONの「飯沼一家に謝罪します」で登場した物に見えてドキリとした。
どちらにも大森さんが関わっているので、全くの無関係ではないのかもしれない。
誰かが「いる」とはどういう事なのだろうかなどと考えてしまった。
幼い子供は度々自分の中だけに存在するイマジナリーフレンドを作り出すらしい。その子供にとっては架空の友達は実際に目の前に存在しているのだろう。
この行方不明展で探されている彼らも誰かにとっては実際に存在しているはずなのに、それを人と共有すると「いない」ことになってしまう。
家族が、友人が、恋人が、もしかしたら自分さえも、何を持って存在していると言い切れるのか不安になる1冊だった。
Posted by ブクログ
展覧会に行くことができなかったのですが、書籍化されたと知って、やっと読むことができました。
なんとも言えない不穏な空気感にドキドキしながら読み進め、動画のQRコードは怖くて読み込めず、、
1人だと怖いから、誰かと一緒の時に見ようと思います笑
“行方不明”を、“なりたいもの”という文脈で認識したことがなかったので、最後の高瀬さんの仰るように“行方不明をインストール”してしまったような気がします。
Posted by ブクログ
求めていたのは何らかの「怖さ」「不気味さ」。
後者は満たされたのだけれど、前者はさほど。
実際に展示されたものをぜひ見てみたかった。