あらすじ
謎のスパイに身柄を拘束されてしまうもアーク率いる第四騎士団の捜索により無事救出された真澄。
騎士たちの境遇を知り、力になりたいという思いを抱いた彼女は第四騎士団の専属楽士になることを宣言する。
早速、騎士たちの魔力回復に励み交流を深めていたが、そんな折、多くの騎士に負傷者が出る魔術事故が発生。
あまりの惨状を前に真澄は体が動かなくなってしまい……
さらに、宮廷ではある人物が真澄の存在に目を付けて――
見知らぬ土地で得た居場所に不穏な影が迫る。
感情タグBEST3
楽士のお仕事っぷりと、第四騎士団の不遇っぷりが描かれる、お仕事ドラマターンなコミック版単行本第3巻。
魔物の襲撃を魔力頼みで戦う現場騎士達に、権力者からの地味に効く業務上嫌がらせとか、割と社会人あるあるな世知辛さ。はぁヤダヤダw
真澄さんにやっと楽士事情を解説してくれそうな楽士令嬢が……あー、やっぱり不遇仲間かぁ…この先生き残れるのかーな感じ。
小競り合い
プロのバイオリニストを目指していたヒロイン•マスミが私生活で色々あって思うように演奏出来なくなり階段から落ちたら異世界で、そこは魔術があり魔獣も居る世界で楽士が奏でる音楽には特別な力があってという世界観は今まで見た事が無く、とてもワクワクしました。
スパイ容疑が掛かった状態から諸々あって信頼関係を経て第四騎士団の専属楽士になるまでは非常に面白かったです。
私はクラシック音楽は詳しく無いのですが、弾いてる音楽も実名であったので、BGMにして読んだら臨場感もあって良かったです。
てっきり使われる音色やメロディーによって回復量が違うとかそっち(研究)系に話が行くのかと思いきや、宮廷騎士団との小競り合いみたいな方向へ行ってしまったのが個人的には残念でした。
もう少し第四騎士団でのマスミを交えた戦闘などでの活躍も序盤で見たかったです。
4巻はあらすじを見て小競り合いや蹴落とし合いが多かったら買わないかな。