あらすじ
“やっぱりみつけたい。「好きな食べもの」は、どこかにきっと、あるはずなのだ。”「好きな食べ物」ほんとうにそれでいいですか? 自分のことは、いちばん自分が、わからない。「好き」をさぐるさまざまな脳内の逡巡を、つぶさに描いた自分観察冒険エッセイ。著者の「好きな食べ物」は何になったのか? そしてあなたの好きな食べ物は、何ですか?
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Posted by ブクログ
めちゃくちゃおもしろかった〜〜!!!ただただ好きな食べ物について考えるだけ(ほんとーーーうにそれだけ)なのに、読み応えがあって笑える瞬間もあってすごい!!
⬇️以下、本文引用
なにかに夢中になる人が輝く時代だ。推しという概念が広がりに広がって、愛による心のときめきを、今や多くの人が可視化して認識している。同時に、夢中になれない宙ぶらりんの状態を拗ねる気分も自分にばれてしまって、いつもなんだか物足りないような気に、どうしてもなりやすい。
その物足りなさを、今は餅がもちもちむっちり埋めて、ああ、あそこに大福があると私は駆けよって眺める(買う)。楽しい。
⬆️ここが特に良すぎる。核心を突くような鋭い言語化の2秒後にはもちもちのお餅の話をしている、このテンポ感がすばらしい。
Posted by ブクログ
うーん、私は枝豆とビール。
あ、1つに絞らなきゃダメ?
「好きな食べ物は何ですか?」
誰もが1度はしたりされたりする質問にこんなに真摯に向き合う人がいただろうか?
しかも分析と考察は深く、展開は早い。
ツッコミがとんでもなく面白い。
「あぁ、そうか。寿司というのが1つの料理であって、1つの料理じゃないのか」
「英検や簿記検定を持っているのと同様に、同僚は「カツ丼」を持っていた」
論点はどんどんずらされ、好きな食べ物を探す旅に引き込まれて行く。作者とともに考えながら、いつのまにか「それが好きな自分とは何者なのか」という哲学に発展する。
自分の好きなモノとの向き合い方を学んだ私は、新しい自分を発見することができるかもしれない。
本好きで知られる上白石萌音さんの最後の解説も良き。
Posted by ブクログ
「好きな食べ物はなんですか?」
その問いにいつも悩んでいた私。
無限にある好きな食べ物の中から1つを決めるのが苦手だった。
こんな単純な質問に悩んでるのは私だけじゃないのか!と私の脳内をタイトルにしたような本でつい手に取っていた。
チョコもスコーンも好きだけど、なんか可愛すぎる?
海老も好きだけど、我が家で海老好きと言ったら妹だしなぁ...
ぐるぐると自問自答しつつ、咄嗟に「じゃがいも」と答えていた。それからずっと「じゃがいも好き」の私になった。
だけど、本当に1番好きなのか?食材で答えるのどうなんだ?
このエッセイを読んで改めて考えてみたけど、じゃがいもに変わる好きな食べ物を見つけられなかった。
よくよく考えたが、純粋に好きな食べ物が知りたくて聞いてるより、どちらかというとコミュニケーションのためにこの話題を出していることがほとんど。
作者は好きな食べ物を決めて宣言していたが、私には決まらない。だったら決まらないことを逆手に取ってこの質問自体をネタにしようと決めた。
「好きな食べ物なんですか?って質問難しくないですか?」
Posted by ブクログ
オーディブルで聴いた。
好きな食べ物について、こんなに長く書けるなんてすごいと思う。
私は、好きな食べ物は色々あるけれど、やっぱりテンションが上がるものではないかと思い、スティック状の大学芋が一番に思い浮かんだ。
好きな食べ物って、自己プロデュースの一種で、何の食べ物を選ぶかによって、他人からの印象が変わるという話だったのか!と思った。そんなこと考えたことなく、正直に、思いつくままスティック状の大学芋!って思ったけど。他人にどう思われるかまで考え始めたら、大学芋って微妙な気がしてきた。
でも、私は自分には嘘をつきたくないので、やっぱりスティックの大学芋が好きです。