あらすじ
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「仕事に使える会計の本」として好評の『有価証券報告書を使った決算書速読術』著者コンビの第2弾。ケース中心・具体的・実践的「決算書読みこなし術」。
いくら儲かっているのか、どのように儲けているのか、どんな資産があるのか、財務状態は健全か――多くの数字を読むのではなく、少ない数字から企業のビジネスを読み解く法。財務3表のポイントなど決算書分析の基礎知識から、携帯電話大手3社の比較分析、ユニクロとH&M、任天堂やサントリーといった有名企業のケース分析まで。
●目次より
まえがき
決算書を読めない会計士/なぜ決算書を読むのは難しいのか/数字が分かるとビジネスが見えてくる
第1章 決算書を分析するための情報源
1.決算書を入手する
2.決算発表のデータを手に入れる
3.ホームページを読み込む
4.新聞、ブログなどから情報を入手する
5.アニュアルレポートを入手する
6.本、雑誌を読む
7.サービスを体験する
第2章 決算書分析の基礎知識
1.2種類の分析方法
2.効率よく分析するためのテクニック
3.財務3表とセグメント情報のポイント
第3章 時系列分析の基本 NTTドコモの決算書を分析してみよう
1.損益計算書
2.貸借対照表
3.キャッシュ・フロー計算書
4.NTTドコモのポジションと戦略
第4章 競合他社分析の基本 NTTドコモ、au、ソフトバンクの決算書を比較する
1.シェア
2.顧客単価
3.携帯ビジネスの収益性
4.財務健全性
5.キャッシュ・フロー
6.大株主と時価総額
7.各企業が置かれているポジションと戦略
第5章 ケーススタディ 有名企業の決算書分析
case1 日本一のキャッシュリッチ企業 任天堂
case2 勝ち組アパレルの戦略を探る ユニクロ vs. H&M
case3 黒字倒産はなぜ起こるのか アーバンコーポレイション
case4 小が大に勝つための戦略 マンダム vs. 資生堂
case5 企業の未来を分析する パナソニック
case6 非上場の大企業 サントリー
第6章 知的生産力を高める会計の使い方
1.知的生産とは何か
2.決算書分析のポイント
3.分かりやすく伝えるためのポイント
4.各章のキー・メッセージ
あとがき
本タイトルは、レイアウト固定型の商品です。
・フリースクロール(リフロー)型でないので、文字サイズの変更、フォントの変更ができません
・マーカーは付けられません
・テキスト検索はできません
・推奨端末はPCかタブレットです(スマートフォンは推奨いたしません)
以上ご確認のうえご購入ください。
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Posted by ブクログ
決算書の各因子が何に影響があり、どのような場合に見れば良いのか非常にわかりやすく解説している書籍で、入門編としては優れていると感じます。
財務系の知識がないのですが、最低限のビジネスマナーとして必要な内容だと思いました。
==以下メモ==
・7つの情報源
1.決算書
2.決算発表のデータ
1決算短信(必要最低限)
3.HP
4.新聞、ブログ
5.アニュアルレポート(海外向けに分かりやすく作成している)
6.本、雑誌
7.サービス体験(これが本質的に重要)
・分析の原則
-分析の目的を明確に
-比較表の作成
-大きな数字を分解(ex.事業別、所在地別)
-数字を絞って更に分解
・損益計算書
-売上高から営業利益(ビジネスの側面)
-減少の場合:顧客単価の下落、利用者数の減少
-営業利益から経常利益(財務の側面)
-営業外利益(株式や社債などの金融資産)
-営業外費用(借入金や社債などの有利子負債)
-特別利益から当期純利益
-特別損失(リストラなど)
-特別利益(投資先の株式売却など)
・貸借対照表
-資産の内容
-有形固定資産(設備)
-流動資産(棚卸し、現金預金など)
-負債
-買掛金、支払手形など(営業債務)
-引当金(将来支払う金額の見積 ex.退職金)
-有利子負債(借入や社債)
※条件:様々な要因で資金が不足した時
-自己資本
-高ければ高いほど経営が安定している
・キャッシュ・フロー計算書
1.営業活動によるキャッシュ・フロー
-営業活動を行うことによって稼いだ金額
2.投資活動によるキャッシュ・フロー
-設備投資、投資有価証券
3.財務活動によるキャッシュ・フロー
-資金の調達、返済または株主に対する配当など
4.現金及び現金同等物の期末残高
-期末時点で有しているキャッシュの金額
・セグメント情報
1.売上の金額
2.営業利益の金額
3.資産利益率(営業利益/セグメント別資産)
4.各セグメントの従業員数
5.設備投資の金額
・競合分析の因子
1.シェア
2.顧客単価
3.収益性(①営業利益②投下資本利益率)
4.財務健全性(①自己資本比率②有利子負債比率)
5.キャッシュ・フロー(投資・財務活動)
6.大株主と時価総額
7.各企業が置かれているポジションと戦略
・その他
-国際会計基準
-「営業外損益」「特別損益」を販管費に含む
-実行税率
-税引前利益に対する標準的な税金負担率
-のれん
-M&Aで他の会社を買収した時、時価総資産額と
支払った金額の間に差額があった場合に計上される資産
-ROA(当期純利益/総資産)×100
-保有している資産をどれだけ有効に活用できているかを示す指標
-ROE(当期純利益/自己資本)×100
-株主からの出資に対してどれだけのリターンを生み出しているのかを示す指標
-流動比率(流動資産/流動負債)
-①総資産に占める流動資産と流動負債の割合
-②流動資産⇒棚卸資産はすぐに支払いには使用できない
-③流動負債⇒買掛金→短期借入金→払えなかった場合は資金ショート
-経営悪化のポイント
-自己資本率、短期借入金の推移、有利子負債率
-運転資金=売上債権+商品-支払債務
-自己資本=純資産―新株予約権―少数株主持分