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被害者家族の立場になると、とてもやり切れない。子どもが殺されて苦しんでいる所に、マスコミに追われ、親を責める部外者の嫌がらせ、加害者の情報が一切入らないもどかしさ。もっと被害者を支えるシステムが欲しいと感じた。
加害者家族の立場になると、世間の目から消えてしまいたくなる。
子育ては常に不安が...続きを読む付きまとう。子育てに一生懸命な妻、妻に任せきりで協力しない夫という形はどこにでもある。子どもが辛い目にあった時に親が気付いてやれない事だってある。負の感情が重なって歯車が狂いだすと止まりにくいのかもしれない。
妻から夫、夫から妻、母から息子、父から息子のどこかで優しい言葉で相手を思いやる事ができたなら状況は変わっていたかもしれない。
それだけ、日常の中の言葉がけは大切だと私は思う。
世間の子育てへの目は厳しい。個人の幸せよりも人様に迷惑をかけないように育てあげるのが母親の務めだと言わんばかりの風潮。親が幸せを感じられないと子どもは笑顔をなくしてしまいそう。
子育てとは、という事をかんがえさせられる作品でした。
難しいテーマなのに、登場人物の心理描写も丁寧に描かれていたのではと思います。
Posted by ブクログ 2021年07月29日
一気に読み終わりました。衝撃でした。
凶悪犯罪と呼ばれる事件について、記者が書いたルポ的な書籍は何冊か読んだことはあったのですが、いずれも被害者の観点から書かれているものが多かったように思います。
この本は、あくまで被害者の母親が主人公なのですが、加害者一家にもスポットが当たっています。寧ろ、本質的...続きを読むには被害者家族が主役なのかもしれません。
漫画なので、加害児童に同情すべき点が多々あることや、被害児童の母親の人格性の素晴らしさ等、いささかリアリティに欠ける部分はありますが、物語のメッセージは痛いほどに伝わってきます。
少年事件についてはマスコミで大々的に報道され、ネット上では加害者に対するバッシングが加熱しがちな昨今ですが、煽りとも取れるその報道を間に受けず、事件が起こった背景に思いを巡らす想像力も必要なのかもしれません。
Posted by ブクログ 2016年10月03日
子どもが戻ってこないまま、時間がどんどん過ぎる描写がリアルすぎて苦しくなる。加害者、被害者、どちらの家族の痛みもジンジン伝わってきます。マスコミの汚さもリアル。美帆子が可哀想でたまらなかった。