あらすじ
その日が来る前に読め!
ニューヨーク・タイムズベストセラー!
テクノロジーの加速度的な進歩による人間社会の変化を予測して、ことごとく的中させてきたカーツワイルの最新話題作が、ついに日本上陸。彼が予測するAIが人間の知性を超える2029年はあと5年後に迫っている。そして私たちの知性が数百万倍に拡張し生物学的限界を超える特異点、シンギュラリティに達するのは、もはや時間の問題と言える。それはどのように実現するのだろうか?
本書で取りあげるのは、ナノロボットなどのデバイスを用いた原子レベルでの世界の再構築、現時点で120歳とされる生命の限界を超えた寿命の延長、脳をクラウドに接続することによる知性の拡大化、すべての産業におけるイノベーションの推進による貧困や暴力の減少など、私たちの幸福のあらゆる側面を向上させる指数関数的なテクノロジーの成長、再生可能エネルギーと3Dプリンティングの成長など多岐にわたる。一方で、バイオテクノロジー、ナノテクノロジー、人工知能のもつ危険性についても考察しており、AIが雇用に与える影響や自動運転車の安全性、そして故人をデータとDNAの組み合わせによって仮想的に復活させる「アフターライフ」技術など、現代的で最先端の論争についても言及する。
AIに携わること60年の研究の集大成である本書は、この科学と今後到来するAIによる社会革命に関するレイ・カーツワイルの最高傑作である。
【内容】
イントロダクション
第1章 人類は六つのステージのどこにいるのか?
第2章 知能をつくり直す
第3章 私は誰?
第4章 生活は指数関数的に向上する
第5章 仕事の未来:良いか悪いか?
第6章 これからの三〇年間の健康と幸福
第7章 危険
第8章 カサンドラとの対話
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このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
原題にほぼ忠実なタイトルである。グラフの例は米国だけのGNPや収入、労働時間である。そこがピケティと異なるところであるので、日本では不要のところもあるのかもしれない。だが、専門的なこともわかりやすく書かれているので、学部学生も読めるであろう。セル・オートマトンがライフゲームから発展してきたというところの説明はもう少し丁寧にしないと、いきなりルール222が出てきているので図示はしているものの面食らう学生もいるかもしれない。
Posted by ブクログ
人類はAIと融合をするのか?
これまでの時代を振り返り、人類は豊かとなってきているが、今後はどのようになるのかを大胆に考える書籍である。
AIと融合は、AIのインプット次第では世界は核戦争になるのではないかと思った次第である。
シンギュラリティとは私たちの想像を超えた変化である。
しかしながら思う。AIと融合することで脳は想像を絶する拡大をするが、果たして自分の幸せとはなんなのか?
自分とは何なのか?を考えさせられた本でした。
Posted by ブクログ
シンギュラリティの続編で、前著よりも早くシンギュラリティに近づいているということ。
確かにこの1年くらいのChatGPTの進化を見ても、その辺りは実感する。このスピードで変化するとスタッフ業務の仕事は相当なくなるだろうと思う。肉体労働よりも知的な仕事の方がなくなるということになる。
ということで、多くの仕事がなくなることで不幸な社会を想像してしまうし、AIを活用した犯罪や戦争が増加すれば、明るい未来は想像しにくい。
しかし、著者の描く未来は明るい。人間の脳とAIを直接接続して、人間の能力を桁違いに拡大する。一時的な混乱はあっても、結果的にはAIと統合した人間はさまざまな課題を乗り越え、明るい未来を作っていくというヴィジョン。
なるほど、その可能性も考えることは必要かな?