【感想・ネタバレ】死への旅のレビュー

あらすじ

東西の冷戦でふたつに割れたヨーロッパ。その西側陣営で科学者たちが次々に失踪していた。いままた、めざましい成果をおさめた科学者が行方不明に。東側の陰謀か誘拐か? 事件を追う英国情報部は科学者の妻に瓜ふたつの女性をスパイとして敵地に放つ……会心の冒険スパイ小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

アガサクリスティの推理小説をたくさん読んできたので、
だんだん類型化して読むようになってきました。

最初の見開きの人物紹介で、誰が死に、誰が犯人かを予測するようになりました。
半分以上は当たりません。

第1章を呼んだところで、次の予測をするようにしています。
本書では、すぐにその予測も外れました。
第2章で、予想外の方がなくなられたからです。

主人公は、死なない。主人公だと思われる人は死んでしまう。
結局、本筋の主人公は、人物紹介の下の方にある人になったところで、がっくりしました。

このがっくり観を味わいたくて、アガサクリスティを読み続けています。
本書も、第3章までで、半分は満足しました。

最初の方に出てくるモロッコは行ったことがないので、ちょっとピンときていません。
モロッコを舞台にした映像作品を見てから、もう一度読み直そうと思いました。

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2011年08月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

死にたかった彼女に与えられたのは決死のスパイ任務。

相次ぐ科学者失踪の謎を探るために、白羽の矢が立ったのは飛行機事故で命を落とした女性と同じ赤毛のヒラリー。彼女は失踪した科学者ベタートンの妻になりすまして中東に滞在する。旅の目的地がどこにあるのかわからないまま。

クリスティーあるあるの国際的陰謀に素人が挑む冒険小説ちょっぴりロマンス付き。いきなり素人がスパイ任務は無理だろうと思うけどヒロインに自分を重ねてみれば、これ以上楽しい設定もない。旅の途中で出会うさまざまな人物の裏を考えつつ、ロマンスだと思えば意気投合した若い男性がお相手なのは明白。夫の科学者が犯した殺人までは読めなかった。共産主義やソ連に対する態度がとても時代を感じるが、そこももはや作品のエッセンス。

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2025年10月19日

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