あらすじ
自己責任ではない!
その貧困は「働けない脳」のせいなのだ。
ベストセラー『最貧困女子』ではあえて書かなかった貧困当事者の真の姿
約束を破る、遅刻する、だらしない――著者が長年取材してきた貧困の当事者には、共通する特徴があった。世間はそれを「サボり」「甘え」と非難する。だが著者は、病気で「高次脳機能障害」になり、どんなに頑張ってもやるべきことが思うようにできないという「生き地獄」を味わう。そして初めて気がついた。彼らもそんな「働けない脳」に苦しみ、貧困に陥っていたのではないかと――。「働けない脳=不自由な脳」の存在に斬り込み、当事者の自責・自罰からの解放と、周囲による支援を訴える。今こそ自己責任論に終止符を!
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Posted by ブクログ
メモ)貧困とは不自由な脳で生きる結果とし高確率で陥る二次症状
診断名がなんであれ、原因がなんであれ脳の機能を失調するということは情報処理の機能を失地するということ
頭が白くなる=脳性疲労
読んだ文字が頭から流れ出していくように感じる どこまでが症状、どこまでが甘えかの切り分けは難しい。
【中長期的な業務遂行障害】
抱えている仕事を俯瞰することもできず、それぞれの進捗も残り時間も自身で明瞭な把握ができない
供述弱者
パチンコ屋 何かをして報酬感情を得たいという健全な欲求を疑似的に満たしてしまうもの
仲間がいて罪悪感を麻痺させられる
自身の最大限スペクがどの程度残存しているのか
マルトリートメントな生育環境が脳を変質させてしまう
不安の心理が悪化をさせる。
適度な依存が重要
Posted by ブクログ
「働かない」と「働けない」の大きな差の話。
歩かない人と歩けない人という言葉の差にはない、「働く」という言葉の中には呪いのような部分があるのかも。
読みやすいし、他者への理解の一助という意味では本当に読んで良かった。
ただ、敢えて言うなら繰り返しが多いのが気になった。
p. 245
見えない努力をし続ける者の努力を無にする理不尽、そしてそれによって起きる孤立こそが、貧困の本態なのだ。
Posted by ブクログ
『貧困と脳』は、子どもや女性、若者の貧困問題を長年取材してきた著者が、自身の脳梗塞によって高次脳機能障害を負った経験をもとに、「脳に障害が起きるとはどういうことか」を当事者の視点から詳細に描いた一冊である。
本書の大きな特徴は、高次脳機能障害がもたらす変化を、抽象論ではなく極めて具体的に説明している点にある。障害によって脳内のワーキングメモリが著しく低下すると、現状を把握する力や判断力、自己決定力が弱まり、簡単な会計ができない、会話のスピードについていけない、自分の状況を言語化して説明できないといった問題が生じる。これは能力や努力の問題ではなく、「脳の機能が物理的に制限されている状態」であることが、実感をもって伝わってくる。
特に印象的なのは、福祉制度との相性の悪さだ。健常者であっても煩雑で分量の多い福祉関連書類を、高次脳機能障害を抱える当事者が把握し、熟読し、記入することはほぼ不可能に近い。その結果、本来最も支援を必要としている人ほど制度にアクセスできず、支援からこぼれ落ちてしまうという構造的な問題が浮き彫りにされる。
では、脳機能障害を抱える人に対して、どのような支援が望ましいのか。本書は、特別な専門知識よりもまず「姿勢」の重要性を示す。当事者は常に強い不安を抱えているため、その不安を増幅させるような言動を避けること。情報量を適切に削減・補完し、理解を助けること。そして、周囲に対して当事者の状態を説明する力を、支援者が補完していくことが求められている。
読み終えて、自分自身がこれまで「脳機能障害のある人に会ったことがない」と思い込んでいたことに気づかされた。しかしそれは、見えていなかっただけで、実際にはすでに出会っていた可能性が高い。もし無意識のうちに、理解のない言動や小さな迫害をしていたのだとしたら、そのことに対して申し訳なさを覚える。本書は、社会の中で当たり前とされている「理解力」や「自己責任」という前提を静かに揺さぶり、今後どのように他者と向き合うべきかを考えさせてくれる一冊だった。
Posted by ブクログ
そう言う人もいるのだなと、知見が得られました。
確かに今の社会は学校教育に順応できたタイプの人間が作ったから、順応できないタイプの人間は置いてけぼりだ。
そう言う人が全て発達障害とかのジャンルに入るってわけじゃないよね。名前のない病気というか、症状というか、特性というか。とにかくそう言う人も居るって事。
学生時代の友達が先生から「点数が足りないから、未提出のレポート出せば特別に単位出してやるぞ」って言われてた。でもレポート出さなくて、単位もらえなくて、卒業できなくて、国立大学合格を棒に振ってた。全く理解できなかったけど、この本に書かれてる人達と同じ感じなのかな?と少しわかった気がする。
Posted by ブクログ
ルポライターとして『最貧困女子』などを書いた著者。
その取材をしている頃、取材対象が普通の書類の記入をしなかったり約束を守れない、遅刻の常習などが頻発していた。
怠慢やだらしなさとみてきたが、それをそのまま『最貧困女子』に書いてしまうと
「結局、本人がだらしないから貧しいんじゃん」
という自己責任に帰結しそうだったので、あえてぼかして書いてきたという。
ところが、著者が脳梗塞から高次脳機能障害となり日常生活に困難が生じるようになる。
時間も守れなくなり、書類記入も出来ず、働けない。
そこで、あれは脳の問題だったのはと考え直し、当時の取材を見直すと、(脳の問題による)生きづらさがみえてきてそれを詳細に言語化した本である。
見た目は健常者。でも、というかだからこそ不自由な脳の持ち主は生活がしづらくなり、結果的に貧困層に陥りやすくなる。
実際には、恒久的ではなく、例えばストレスが強い職場で働いている時、普段の自分なら犯さないミスが頻発し、自分が自分でないような感覚に陥いることはあるだろう。つまり一時的に脳が機能しなくなったのだ。
それが何らかの理由、子供時代に虐待を受けた、いじめを受けた、なども含めて破壊されてしまった脳は恒久的に仕事や日常生活、そして人間関係さえだめにしてしまう。
それは一方で福祉的なものの限界でもある。
寄り添う人が居ると認知機能は改善するというのは認知症治療でも語られている話だが、ただ、問題はそういった支援者にめちゃくちゃに当たることでますます孤独になっていくという人も多々いるのだ。
日本は障がい者数が1164万人と人口比率は9%とのこと。世界は人口比率は15%となっており、少ない現実はある。しかし見た目障がい者とすら認知されない方たちが問題を抱えているのだ。
生きづらさだけではなく、貧乏が子供に連鎖していくという事にもなるなら国がなんとかしないといけないだろう。いや、本来ならそういう問題を抱えていない側だって生産性と言う観点だけでみただけでも大変な工数がかかるようになる。
例えば生命保険でもなんでもいいけど、更新の書類を送ってこなければ、督促などで時間もかかる。迷惑だと書いちゃうとそれまでだが、実際には彼ら、彼女らの脳の問題となると、何か国なり自治体がしなければいけない気もするわけだ。
とはいえやり方も、できないことから、できることへの手助けをするにしても福祉としてはかなりの限界があるのも事実だろう。
このあたりは『ケーキの切れない非行少年たち』(宮口幸治)にも絡む話だ。
知能指数(IQ)の平均域と知的障がいのはざまに当たるIQ70~84の「境界知能」の人は、全国に1700万人(人口比約14%)いると推計される。その多くは社会に適応して生活しているが、中には教育や福祉の支援につながることができずに
生きづらさを抱えたまま暮らす人もいる。
特徴として
1.見たり聞いたり想像する力が弱い
2.感情をコントロールするのが苦手
3.予想外の出来事に弱い
4.自分のことを客観的に見るのが難しい
5.人とのコミュニケーションが不得意
6.力加減ができない
などと言われている。これも脳の問題といえそうだ。
また、反社会性人格障害もいて
1.法律にかなって規範に従うことができない、逮捕に値する行動
2.自己の利益のために人を騙す
3.衝動的で計画性がない
4.喧嘩や暴力を伴う易刺激性
5.自分や他人の安全を考えることができない
6.責任感がない
7.良心の呵責がない
などの特徴があるのだ。当然迷惑極まる人という事になる。
話は変わる。メディアに出る芸人、芸能人、文化人をみて
「xxしてそうだ」などと家族や友達とネタにする、という事は儘あると思う。
モノマネ芸人がものまねをする際に、その人はそんな事は言ったり
おこなったりしないのに、いかにも言いそう、だったり、やりそうという所で
笑いをとるという事、それを芸にまで高めたものである。
が、もちろん、それは架空の世界の話であって、実際にその人がそんな事を言ったり、やったりしているわけではない。
このように、確固とした事実と言えないことを独自バイアスをかけた憶測で「可能性がある」とし、それを
可能性がある以上、嘘ではないとし、
嘘ではない=事実
だと周りに言う事がデマと言われるものなのだ。
境界知能の人が嵌りやすいといわれるが、はたしてどうだろう。
それを信じてしまうというのも脳の問題か。
いや、最近は健康診断や人間ドックなどで朝ご飯を抜いてきてくださいと言われてパンならOKって考えて食べちゃう人が散見するという。
これも脳の問題なんだろうか。単にバカなんだろうか。
最後にIQが低いだけではなく高くても
サイコパスと言われる連中もいる。(医学用語ではない)
1.良心が異常に欠如している。
2.他者に冷淡で共感しない。
3.慢性的に平然と嘘をつく。
4.行動に対する責任が全く取れない。
5.罪悪感が皆無。
6.自尊心が過大で自己中心的。
7.口が達者で表面は魅力的。
心の問題=脳の問題と考えるとIQは高くてもどこかが欠損している可能性がある。がIQは高く口が達者なので、うまくやれている可能性もあるのだ。
ただ、こういうのが上司になるとやっかいだろう。