あらすじ
新学期に担任の先生がいない,病休の先生の代理が見つからない…….そんな悲鳴が全国の学校で絶えない.少子化にもかかわらず,事態が深刻化するのはなぜか.過密化する業務,増大する非正規,軽視される専門性など,問題の本質を独自調査で追究.教育格差の広がるアメリカの実態も交え,教育をどう立て直すかを提言する.
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Posted by ブクログ
令和7年度(2025年度)に高等学校(情報)教員資格認定試験を受験する予定があり、教員不足の現状を把握するために読んでみた。
教員不足の調査対象が小・中学校(義務教育)に絞られていたが、参考になる部分がいくつかあった。
以下いくつか私なりの気づきを列挙する
・行財政改革と教育改革のターゲットにされ、教員の人手と予算がカットされてきた
・外国語やプログラミングといった新たな科目の増加、様々な背景をもつ子どもや保護者への個別的対応の増加による負担増
・上記の結果、教員一人当たりの業務量の増加、長時間労働の深刻化が進む→心身ともに病む教員が増える
・わずかばかりの教職調整額(微々たる残業代)しか上乗せでもらえない
これだけ悪条件が重なれば、教員になろうとする人が減るのも当然だろう。
高校教師は少し事情が異なるかもしれないが、大きな方向性としては大差ないだろう。
私はひとまず高校情報科の教員免許は前からほしいなと思っていたためゲットすべく行動するが、教員になるかどうかはまだ未定である。
これから教員になろうとする人、教員を目指すかどうか悩んでいる人は一読を薦める。