あらすじ
「僕は頭がおかしくなってしまった――」
高校生の行人(ゆきと)は幼い頃から、隣に住む年上の女性・朝乃のことが好きだった。
だが彼女は短大卒業と同時に結婚、行人の目の前から姿を消してしまう。
想いを伝えられないまま離れ離れになったことで、朝乃への恋心が忘れられない行人。
どんな女の子と付き合っても上の空で、長続きせずにフラれてばかりの日々。
そんなある日、目覚めるとそこには「朝乃」がいて――?
初恋が忘れられない男子と、大人になり切れない女性。
ままならない想いを抱えたふたりが直面するのは…?
ひんやりと背筋を伝う、真夏の蜃気楼のような恋愛ミステリー。
※本作品は、以前出版社forcsより販売されていた作品となります。重複購入にご注意下さい。
感情タグBEST3
まじめ
まじめな作品です、なんらかのトラウマが主人公とヒロインにあって、それをなんとか乗り越えようともがく作品なんでしょう。25.1.1記
絵柄がフラット
リアルと幻想の間を行き来するような不思議な感覚の作品である。そのようなミステリアスな世界を描いているにしては、絵柄が平明 フラット はっきり言えば どうにも稚拙 である。逆にその点が本ものっぽい 幻想という この作品の特徴をうまく導き出しているような気もする。
うーん
評価が難しい。
まず、全体に漂う不思議な感覚は悪くない。
「九龍ジェネリックロマンス」などにも通じる、どこまでが現実でどこから夢なのかわからないような感覚は良い。
絵も、概ね良い感じ。
ただし、これは時折崩れるというか、微妙になるシーンも多い。
そして展開。
「青野くんに触りたいから死にたい」のようなダークな面が出てくるパターンだと思われる。
ただ、このダークさがあまりにもあからさまで、安っぽいホラーのようになりそうな気がする。
全体的には…この発想でもう少し煮詰めるといい作品になっただろうけど、ちょっといろいろ甘いかなと言う感じ。