あらすじ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
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Posted by ブクログ
容赦のない厳しさ
その中で彼を導いたもの、父親と渡し守という仕事への誇り
恐怖と絶望の中にあっても失われない尊厳
この短いページの中に織り込まれた著者の世界観には驚かされる
Posted by ブクログ
強く成長する少年少女の冒険譚を書かせたら、右に出る作家はいないのではないか。フランシス・ハーディングの絵本。
死者を正しく導かないと、島中を闊歩することになる。そんな島で魂の渡守をしていた父が死に、後継と思っていた兄が捕まり、半ば無理矢理に渡守になる必要があったマイロ。娘の死を信じたくない領主に追われながらも、死者たちの魂を運ぶマイロの冒険。
首のない鳥、骨でできたアーチ、途中から螺旋階段しかないあの世とこの世を繋ぐかのような塔など、いつもの幻想的、ファンタジックな世界が、挿絵がつくことにより一層引き立てられ、絵本としては非常に満足。
ただやはり、ガッツリと長編で読みたかった。主人公のマイロは追われはするが、自身の力でピンチから抜け出す感じではなく。。。長編だとそのあたりのストーリーも描けたのでは、と思うと星4に。
もちろん、ラストの娘、父の描写は流石のハーディングだなぁと。グッときました。
あと余談だが、この作品は流石に文庫化はないかと思って今のうちに購入したが、本当は全作文庫で集めたかったかなぁ。。。絵と文があまりにもマッチしているので、今のままでも十分家に置いておきたいほどではあるが。