【感想・ネタバレ】罪と罰 上のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

オーディオブックで聴きました。以前、罪と罰を読んだ時は、登場人物の呼び方が複数あり分かりにくかった。そのため、登場人物やあらすじを見ながら聞きました。

1章1 老婆からお金を借りる。
 ラスコーニコフは、ある計画実行のために老婆からお金を借りる。その後、近くの汚い居酒屋に初めて行き、ビールを飲んで落ち着く。
1章2 ソーニャの父マルメラードフに絡まれる
 酔っ払いの話がダラダラと続くのだか、思わず笑ってしまう。
「私が酒を飲むのは、この酒の中に苦しみを、共感を見出すためなんです。苦しみたいから飲むんです。」・・・よくわからない。
酔っ払いのマルメラードフが家に帰り、妻に髪をつかみ部屋に引っ張り込まれたとき、マルメラードフは額を床にぶつけながら、「これが快感なんです」と言っている。なんのコントかと思ってしまった。
1章3 家に帰る。家賃を払わないため、大家さんが警察に相談していることを知る。母からの手紙。
2章1 ドイツ訛りの達者なロシア語の人の会話も笑える。
ラズミーヒンの翻訳の仕事の会話が印象に残る。ドイツ語は分からないから、自分で作文してる。その方がかえって良くなってると慰めてるが、やっぱり悪くなってるかも笑

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2023年02月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

雑誌で20代の時に読む本と紹介されていたので読んだ

主人公が家賃を払えず、大家さんにビクビクしながら外出しているのに「俺はいつかビックになる」とか、「考えてるのが仕事」とか、現代の夢見がちな若者と同じことを言っていて、昔も変わらないなんだなと思った

主人公が偉大な人間になるために行うことが殺人で、これも現代での通り魔的な事件と似ているなと思った

この本を読んで、殺人した後、どのようになるかを目の当たりにした気がする
もし、自分に子供が出来たら、読んでほしいと思った

キチガイとか、証拠もないのにお前が犯人だとか、雑な犯行なのに捕まらないとかは、笑ってしまった

最後に、ソーニャが何もしていなのに、囚人達から敬意を払われていて、世の中も捨てたもんじゃないのかなと思った
絶対ではないが、誠実な人というのは何もしなくても伝わるのかなと思った

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2022年01月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

FeBeで聴書

主人公の心の動きを整理してみました。
ある計画が頭に浮かんでいるが、現実味がなく感じている。
マルメラードフとの出会い。自分の惨めな境遇と重なって、彼に共感する。人間どこかに居場所がなくっちゃいけない。
母からの手紙。彼の人柄が分かる。妹想いの兄であること。事の一切を見抜く鋭い利口さがある。ひねくれている。
衝動的に行った外出。偶然に絶好の機会が訪れ、計画の実行を決心する。
計画の決行。精細さを欠いた、行き当たりばったりの行動から決心しつつも、自分の中で受け入れられていないことが分かる。そして、自らが事を起こす前に想像していたにも関わらず、気が動転しこらえきれなくなる。
その後は、自らの行いを受け止められない。
病気になり、証拠を隠滅する。
それでも、罪の意識が彼の心を蝕み、自首、自殺の寸前まで行った。
マルメラードフの死に直面する。彼を救おうとすることで主人公の本来の良心が蘇る?もしくは彼の娘から感謝されることで救われる。


貧しさからすっかり心がやせ細った人間の起こす、人の矮小さ、心の葛藤が描かれていて面白いです。

続編が楽しみです。

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2018年02月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

古典にチャレンジ。本で読もうと思うと重い腰が上がらないが、その点、オーディオブックは良い。名前がわかりにくいから、誰だっけ?とはなるものの、それなりにストーリーの筋は追えるし、主人公の視点で描かれていく心理描写の圧がすごい。意外と、中巻、下巻も聴き進められそうだ。

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2020年07月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

途中でマルメラードフという中年のおじさんが出てくる。彼は仕事をしない。家で酒を飲んでクダを巻くだけなので、代わりにまだ若い(幼い)娘が体を売り、それでどうにか弟妹を養っている。彼の妻は典型的なヒステリーで、侯爵家に生まれたという虚しい過去の栄光が精神の支え。
マルメラードフは仕事を得る。得るって言っても妻がなんとか斡旋してくれただけでこの人自身は何もしない。妻は大喜びでなけなしの金をはたき、新品のシャツ、きれいな靴、汚れてない帽子、そんなものを買ってきてくれる。弟妹にも久々に温かいスープなんかが出されて、さていよいよ初出勤という日、マルメラードフは職場にいかずに酒屋で飲んだくれ、当たり前だがクビになる。
結局このどうしようもないオヤジを主人公が家に連れて帰ってあげるわけだけど、激怒した妻が罵声とともに彼の体を打ち据える。そうすると、マルメラードフは叫ぶ。「これがうれしいんだ!」

罪に対しての罰は、人間を人間として扱うための手段であり、罪人に向けられる最後の優しさなのだと思う。このマルメラードフの述懐とエピソードが、「罪と罰」をミニチュア化した挿話であり、ここですでに言いたいことをほとんど言っちゃってるんじゃないかな、と思う。

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2014年03月04日

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