あらすじ
「八真重護、島流しの刑に処す」と親父に勘当された俺を待ってたのは、人工学園島の極貧生活と、激安アパートの美少女地縛霊だった!その名も龍ヶ嬢七々々様、生前は天才学生集団GREAT7の中心人物だったが今やネトゲ三昧のニート地縛霊。でもコレ、一応美少女と同棲?俺、始まった!? 否、始まったのは島中に隠された不可思議な宝物《七々々コレクション》を巡るノー冒険・ノーライフな争奪戦の日々!! 第13回えんため大賞「大賞」受賞の奇想天外トレジャーハント・ロワイヤル!!
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Posted by ブクログ
評価:☆4
第13回えんため大賞受賞作。
父親に勘当され、七重島に流された重護が住むことになったアパートにはいろいろ'ついている'…?
ヒロインが地縛霊。何これ新しい。
と思ったら真のヒロインは天災な気もするw
地縛霊ゆえに部屋から一歩も出れないという設定は後々厳しそうだけどどうなるだろうか。
七々々コレクションも完璧なチートではなかったり、ところどころで伏線をまいておいて後半に回収したりと、物語(のつくり)が全体に丁寧で好印象。
反面、キャラがちょっと薄っぺらい気がした。
後、文体にブレがあったのが気になったな。ラストの346Pとか盛り上がるとこなのにもったいない。
これはどっちでもいいんだけど、応答する意味での「ああ、」が全部「ああっ、」になってるのが気になってしょうがないwあれわざとなのかな?
明確な夢を持つ天災や一心と触れ合い、七々々の信頼を得たことで逃げるばかりだった自分から一歩進んだ重護が良かったね。
七々々がコレクションをばら撒いたのも夢を追いかける気持ちを失って欲しくなかったからだし、夢というのはこの作品におけるキーワードかもしれない。
これからどう進んでいくのか。
まだまだ気になる伏線もあるし楽しみだ。
Posted by ブクログ
エンターブレインが全力でおしてます!
デビュー作にしてはかなりの完成度!
あんな作家やこんな作家の影響がみられますが些細な問題だっ!
宝探しと名探偵と怪盗義賊とメイドと地縛霊が入り乱れる
一大エンターテインメント!!!
まだよくなる可能性があるので★4つにしとく!
Posted by ブクログ
家業を継ぐのを嫌だと親と喧嘩をしたら勘当されて島流しに.
そこで家賃5000円/月の格安物件を発見.
契約すると,なんとそこには地縛霊の少女が.
で,その少女を殺した犯人を見つけ出して復讐するまでは成仏しないという.
そんな彼女の埋蔵金と言われる不思議アイテムを探したりなんだり.
まぁ,そんなわけで幽霊との同居話+トレジャーハントかな.
自称・名探偵がウザキャラ過ぎてアレ.
Posted by ブクログ
ファミ通文庫の推しである様で・・・あ、大賞受賞作か。
代々伝わる家業を継ぎたくないと意思を表明したことで父親から勘当され
学園都市と化している島に転校を余儀なくされた高校生の重護。
格安のアパートと即金で契約して入居するとそこにいたのは地縛霊となった少女・七々々。
彼女は島を立ち上げた7人の一人であり、生前はその才と行動力により島を改造発展させ
また度々世界を旅しては秘宝を収集していました。
彼女の死後それらは島の至る所に隠され七々々コレクションと呼ばれる事に。
秘宝の一つ一つは特殊な力を持つアイテムであり、それを巡って争奪戦が繰り広げられ、
重護はそれに巻き込まれ・・・と言うか自ら突っ込んで行っていますね。
と言うのも、七々々は殺されたので、その犯人を殺さないことには成仏できないと言っていたので
同情を抱いた重護が犯人捜し協力を決断しての流れ。
七々々は地縛霊であるので部屋からは出られないようです。
とまぁ、冒険譚といった所でしょうか。読んだ限りに於いては全体的には文章に破綻はないものの、
部分的には何となく読辛く感じられる箇所も無くはありませんでした。
名探偵を自負する少女を始め、メイド女装の少年等癖のある人物ばかりが登場。
また人物の名前がいちいち奇を衒ったものばかりでいかにもラノベ的な安っぽさを抱いてしまう。
壱級天災、唯我一心、不義雪姫等。他もレアものばかりですね。
こんなのばかりだとどうも読んでいてノイズが入ってしまい、物語に集中出来ません。
喜ぶ読者もいるのでしょうがね。奇が個性であると考えていると。。
物語も陶酔が過ぎて破綻を来すまでには至っていないものの、
終始場当たり的な展開に感じられる部分があり、感心するには至りませんでした。
コレクションを狙う組織、グループの区分けが曖昧であり、
突然与してみたり、裏切ったり。裏切られた後もそのまま行動を共にするとしたり、
何だか心理的葛藤も感じられない雰囲気が、物語の厚みを損ねているのかもしれません。
悪くはないのですが、絶賛するほどでもないかな。。。
続編はあるでしょうが、一寸微妙なものに陥りそうな作品かもしれません。
癖があることを正とするのであれば、高く評価出来るのでしょうが。。。
個人的にはバランス感がもうひとつかなと。