あらすじ
どうして読まない字や二度読む字があるのか? なぜひっくり返すのか? 独自の読み方に四苦八苦した人も多いはず。四字熟語を手がかりに、返り点や句形といった漢文を読むための基本的な知識を丁寧に解説、漢文の“なぜ”が分かるようになります。また、漢文はどれも大昔に書かれたものですが、現代に生きる私たちに引き付けて味わうことができるものがたくさんあります。本書では、なるべく多くの書物から題材を選んで紹介しています。その時代を知り、漢文の世界の面白さが伝わる一冊になっています。
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Posted by ブクログ
四字熟語や故事に興味があったので読んでみたところ、「意気揚々」や「百発百中」といったメジャーなものから、「城孤社鼠」や「南郭濫吹」といった初めて見るような四字熟語まで分かりやすく解説され、楽しく読み進めることができた。
Posted by ブクログ
四字熟語を元に、返り点や句形など漢文の基本に触れた漢文入門書。分かりやすいし、取り上げられている四字熟語は有名なものから「城狐社鼠」「南郭濫吹」など知らないものまであって、面白かった。句形の基本形にサ変の「せ」を加えると混乱しがちなんだよなぁとか思うところはあるけど、かといって「しむは未然形接続だからここは未然形で…」とかいうとそれはそれで古典文法の知識が必要になるから、一般向けの新書としてはこれくらいが分かりやすいかなぁ、と偉そうに思うなど。麻姑掻痒の、仙女の爪が鳥の爪みたいだったのを見て背中を掻くのによさそう、とか思ってしまう仙人が人間味があって面白い。孫の手、はもともと、麻姑の手、だったらしい。なるほど。