あらすじ
佐竹美保装画・口絵による新装版!
〈輝〉の大御神の双子の御子と、
〈闇〉の氏族とが激しく争う戦乱の世。
〈輝〉の御子に憧れる十五歳の村娘狭也は、
訪れた〈闇〉の氏族に、
空色の勾玉を手渡される。
それは、鎮めの玉、
狭也が〈闇〉の巫女姫であるしるし……。
自分の運命を受け入れられず、
〈輝の宮〉に身を寄せた狭也を待っていたのは、
深い絶望と、不思議な出会いだった。
宮の奥深くに縛められていた少年稚羽矢は、
すべてのものを滅ぼすという
〈大蛇の剣〉の主だったのだ……。
神々が地上を歩いていた古代の日本を舞台に、
絢爛豪華に織りあげられた、
日本のファンタジーの金字塔!
解説・中沢新一
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
日本神話を基に書かれたファンタジー小説。
しかしながら、昔話のような語り口ではなく、登場人物の一人一人が今を生きる我々のように物語の中で生きているのが感じられる傑作でした。
著者自身がページが多くなってしまったと語っているように、かなりのページ数ですが、物語に引き込まれ読み進められたので、苦にはなりませんでした。
当時の人々の信仰や習慣なども知れた上に、とても面白い物語でした。
Posted by ブクログ
珍しい題材(日本神話)でのファンタジー。読み始めは、言葉の言い回しに慣れず難しく感じだけど、物語の展開や主人公(少女)に知らず課せられた運命、取り巻く神々の真意がちらほら出てくると夢中に読んでいた。日本神話の教養にもなるし児童文学だが読みごたえあった。