あらすじ
「隣に座るって、運命よ」
文豪ひしめく坂だらけの町の不思議な恋の話。
上京して大学に通う〈わたし〉の隣に座った〈エイフクさん〉は、
ちょっと好みの見た目をしていた。
江戸川乱歩『D坂の殺人事件』の別解(!?)、
遠藤周作『沈黙』の切支丹屋敷に埋まる骨が語ること、
安部公房『鞄』を再現する男との邂逅、
夏目漱石『こころ』みたいな三角関係……。
風変わりな人たちと、書物がいろどる〈ガールミーツ幽霊譚〉。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
ちょっとは知ってる地域だね小日向~真智は富山からO女子大に進学が決まり大学から徒歩15分祖母の親友の家に住まうことになったが、その久世志桜里こそが実の祖母で、坂マニアであった。教室の隣に座り友となった鹿児島出身の「よしんば」ちゃんに誘われたインターカレッジのサークルに出掛けて遅刻して知り合ったエイフクさんと知り合い、二重暗号で告白され恋人に発展した。新型コロナの蔓延で危機に瀕したが、神戸の大学の助手になったエイフクと一緒にアパートを探す真智は京都に本社がある文具メーカーに就職が決まった~幽霊や憑依者、作中人物、恋のライバルまで出てきて終わってしまい、どうなの?と考えていたら、書き下ろしのエピローグで説明してくれているが、最高学府卒業者の進路が地元の学習塾って、あまりにも夢がない。バレエ留学はありそう。小日向を巡るトリビアは面白かったけど
Posted by ブクログ
富山から東京の女子大へ進学した真智は、祖母の親友・志桜里さんの家に下宿することになる。
ちょっと風変わりでマイペースな志桜里さんとの生活は、大人になる前の真智にとってとても刺激的で、影響力は絶大だろう。読んでいてとても心地よい。
私もこの年頃にこんな大人と出逢っていたら良かった、と思わずにいられない。
志桜里さん家にある本棚の「小日向」コーナーがとても面白そう。元々、木内昇さんの『茗荷谷の猫』が好きだったので、この界隈の話が出てきてとても嬉しい。
"文学地図"は私もほしい。"文学地図"片手に東京巡りするの面白そう。普段坂道は苦手だけれど、こんなに古のエピソード満載の坂道なら楽しめそう。近所にこんな文学名所があるなんてほんと羨ましい。
江戸川乱歩の『D坂の殺人事件』が読みたくなった。すごく気になる。
真智の不思議体験は、本好きにはたまらない。幽霊は苦手だけれど、こんな体験ならしてみたい。
ただラストが唐突に終了した感じでちょっと物足りなかった。せっかくの心地よい時間が急に終わってしまって寂しい。もうちょっと読んでいたかった。
Posted by ブクログ
連作短篇6篇
大学生になり富山から東京に出てきた坂中真智(タイトルと響きあってる),下宿先は今まで知らなかった実の祖母の家、小日向の地と坂に囲まれた場所で起こる不思議。章ごとに小日向に関わった文学作品とそれに関連するお話が広がって地味に面白い。
Posted by ブクログ
中島さんの今まで読んだ小説はどれも面白かったので期待値が高すぎた感はあります。
主人公は東京の大学に通うため、祖母の親友の家に下宿することになります。物語は主人公とその親友のおばあさん、付き合うことになる台湾人の青年、大学の友人の関係で進んでいきます。肝となるのは、下宿先である茗荷谷の近くの小日向台というところ。多くの小説の舞台になった場所が近在にたくさんある。登場人物も昔の小説との関係が深いし、祖母の親友が近在の坂マニア。
主人公と彼氏の恋の成り行きもありますが、祖母の親友と主人公との関係が一番のポイントとなっています。
ちょっと残念だったのが、最初の方の幻想小説的な部分が後半薄れてしまったこと。
昔の小説の登場人物と本作の登場人物のクロスオーバーがもっと読みたかったです。
竹蔵
Posted by ブクログ
中島京子の本は柔らかいイメージで読みやすいけど、中身は意外に不思議な内容だったりする。
東京の大学に進んだ真智が住むことになった祖母のお友達のしおりさん、実は本当の祖母だとわかるんだけど昔の作家とか出て来て楽しかった。
Posted by ブクログ
幽霊部員が幽霊じゃなかった!よしんばちゃんが自分でそう呼べって言うのがかわいい。主人公の名前は読後に他の方のレビューを読んで気づいた。まんまじゃないか!