【感想・ネタバレ】悪役令息レイナルド・リモナの華麗なる退場のレビュー

遠間千早 / 仁神ユキタカ

公爵家の次男であるレイナルドが前世を思い出したのは、十二歳の時。ここが乙女ゲームの中で、自分が「悪役令息」だと知った彼は、断罪回避のためシナリオには一切関わらないと決意した。そして宮廷魔法士となった今は、少しでも周囲からの評価を上げるべく奮闘中！ ――のはずが、トラブル体質のせいもあり、あまりうまくいっていない。そんな中、とある仕事を任されたレイナルドは、元同級生で近衛騎士団長を務めるグウェンドルフと再会する。常に寡黙で表情が読めない彼だが、やけにレイナルドとの距離を詰めてきて……？ トラブルを引き寄せた分だけ愛される!? 幸せ隠居生活を目指す悪役令息の本格ファンタジーBL！ ※電子版は単行本をもとに編集しています。

[ブクログ · ★★★★★]

面白かったー！
〚トラブルを引き寄せた分だけ愛される！？〛
のキャッチコピーどおり、乙女ゲームの悪役に転生したけど平和に暮らすため堅実に生きます！な主人公が、運命の強制力で次々にトラブルに巻き込まれ、気がつけば攻めの溺愛フラグが立っていた…！？と言う“悪役転生BL”です。

悪役転生モノ大好きで色々と読みましたが、こちらの作品は主人公が本来のシナリオを知らずに手探りで悪役フラグを回避していく展開が新鮮で、毎回ギリギリで回避する様子にハラハラしました

前半はトラブル解決に向けて攻めと共闘するバディっぽい雰囲気で、魔法を駆使して戦う本格ファンタジーでありながら、後半ではしっかりBLになるので異世界ファンタジー(なろう系)好き大歓喜な仕様です笑

不遇な環境で育った寡黙な攻めが、朗らかで明るい受けと接する内に溺愛に変わる……
王道ではありますが“無骨な寡黙攻めの溺愛変化”はなんぼあっても良いので、寧ろもっと世の中に溢れていて欲しいですね(◜ω◝)
1巻ではキス止まりな2人ですが、バディ関係→恋愛に至る過程が丁寧に描かれているので〚溺愛に至るまでの過程が大事派〛的には垂涎モノの一冊でした♡

テンポの良い構成＆読みやすい文体でノンストレスで楽しめ、飽きやすい私でも続けて2巻を読めるくらい面白かったです！！

[aquila · ★★★★★]

えっ あれっ 終わり？ 続く…?!

すっかり嵌まり込んで読んでいたので、最終ページでちょっとたたらを踏んでしまいました。おおおもしろかった！ つか現在進行形で面白いです！
努力や献身が報われてないレイナルドが不憫なんだけど、その本人がなかなかの鋼メンタルで こざっぱりしてるので、気持ちよく感情移入してました。

信頼できる悪友ルウェインや、聖女候補ルシアもしっかり者で、ハラハラしつつもレイナルド、ちゃんと味方にも恵まれててよかった…
頼り甲斐めちゃあるのに、控えめで寡黙なイケメン•グウェンの大型犬味もとっても好き…!!

＃切ない ＃ドキドキハラハラ ＃カッコいい

[BLとなろうが好き · ★★★★☆]

1巻は面白い（微2巻ネタバレ

1巻は面白いです。伏線の貼り方もその畳み方も丁寧で、主人公がナヨナヨしてないのにバカでも無鉄砲すぎでもなく物語都合で動いてる感じもなく、ミステリーとファンタジーと人情話が好きで一般書籍の二次創作主人公受が好きな人におすすめ。あと何回かガチで声出して笑った。
ただ2巻以降（Web連載内容)はBL主体になってミステリーはおざなりだし展開雑でありがちだし泣けるシーンも笑えるシーンも少ない。総受けなのかカプ乱立なのかどっちつかずだし、1番個人的萎えポイントは攻めだと思ったキャラが他キャラの受だった点。書籍版で改編あることを願っています。

＃笑える ＃泣ける ＃感動する

[ひきこもリエ · ★★★★☆]

良い

まずは読み切りじゃないのか〜い…ですね
続き物です。ラベリングしないのは最近のあるあるですが…

ただ、内容は面白いです。
よくある無自覚系のはちょっと主人公にイラッとすることあるんですが、こちらはそんなことなかった。
ただ、善意だけって感じじゃないからかな。
無自覚に物語を改変してるけど、関わるのが主力の攻略キャラじゃないからなのか、イヤミを感じないですね。
挿絵欲しいな〜と思ったけど。
次も楽しみです。

＃カッコいい

[RVS · ★★★☆☆]

聖女の役割

公爵家の子息が、数年ぶりに再会した友達ともいえない同級生の家族に熱くべらんべぇ口調出キレ散らかすのにどん引きでした。。また聖女がずらずら物語の背景を説明してしまうので、話は早くなるけど面白みが減ってしまいました（そんな風に聖女の役割が目立つのでもしかして主人公とくっつくの？！と疑ってしまいました）

[ブクログ · ★★★☆☆]

お話として、とてもよくできていると思います。
まず一つ、最近の転生モノを書かれる作家さんにありがちな「伏線を説明して回るパターン」はなかったし、CPもわざとらしくなく、自然にハッピーエンド風になっていて、読んでいても嫌な気持ちになることがなくてとてもよかった。
すんなり「次巻に続く、、、」も受け入れられたしね。

まあ、むしろファンタジー色が強すぎて、途中読んでいてしんどかったのと
登場人物が多いのに対して名前が似通っていてわかりにくかったり、怪しい奴しかいなくて、気が気じゃないって感じだった。
BLというよりは、青春ファンタジー冒険譚。。。ってとこなのかな。