【感想・ネタバレ】死命のレビュー

あらすじ

若くしてデイトレードで成功した榊信一。ある日、末期癌で余命わずかと医者に宣告される。それを機に、自身が秘めていた〝ある欲望〞に忠実に生きることを決意する。それが連続殺人の始まりだった。同じ頃、若い女性の絞殺体が発見され、警視庁捜査一課のベテラン刑事・蒼井凌が捜査にあたる。だが、犯人逮捕に執念を燃やす彼にも病が襲い……。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

薬丸岳先生にはよく泣かされてるなーと思います。
刑事ものでこんなにグッとくるのは珍しいけど、家族ものでもあるからなんでしょうね。
途中までずっと岩沢刑事にイライラしていたんですけど最後良いキャラになりすぎてずるいなと思いました。笑
なんだかんだで職場でも家でも良い関係を築けていた蒼井の人生は素敵だなと思います。

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2025年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

先が気になって一気読みだった。
動機が幼少期のトラウマだったのが、やり切れなかった。
犯人はすでに分かっている中で、殺人衝動の原因を探ることがメインの軸になっていて、面白かった。

ただ、どんな理由があっても、何の罪もない女の人を次々に殺していったのはやるせない。

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2025年07月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

病が刻一刻と命を蝕んでゆく中、方やその奥底に秘めてきた欲望を開花させ、方やそれを止めるために執念を燃やす。

余命を知ったことで、愛する人から愛される喜びさえも凌駕するほどに膨れ上がる殺人衝動は、幼少期のトラウマ云々というより、『ジキルとハイド』のハイド的というか、ケモノのよう。そして愛する人の死が、愛する人にだけは本性を知られたくない、というただ一片残った人間性や理性をも奪い去り、怪物へと変貌させる。怪物に変貌を遂げた自分は地獄に落ちる、死んでも恋人と同じ世界に行くことはない、だから彼女に自分の本性を知られることはない、と安心しきっていた榊にとって(ここはなんだかロマンチスト)、蒼井の告げた言葉はまさに天啓とも言うべきものだったに違いない。まさに命を賭した蒼井の行動は、榊に、怪物としてではなく、死を恐れる人間として終わりを迎えさせることとなる。それは榊にとって罰であり、同時に救いであったのだと思う。

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2025年06月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

末期がんの無敵の人の猟奇的な事件かと思っていたが、動機に母からの虐待が絡んできたところで、しんいちの苦しみが何十年も続いていたということが初めてわかった。
殺人衝動と失っていた記憶、死を間近にした人の無敵の行動。
許されないことなのに、なぜかしんいちを断罪しきれなかった

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2025年04月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

犯人と刑事のどちらもが余命僅かのがんにかかっているお話。
犯人の性描写が多く、性犯罪被害者の話が絡むので致し方ないのだけれども生々しくて勤務中に聞くのは結構大変だった。
トリックや複線のようなものは少なく、お互いの視点で交互に語られていくというもの。ホラーやミステリーの類ではない。
最後は犯人がおかしくなってあんまりおもしろくない終わり方だった。

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2025年04月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

こういう快楽系の殺人事件は、女として読んでいてほんとに胸糞わるくなる。
しかも、どうして犯人がそういう事件を起こすことになった過去を知ったとしても、全く納得も出来ないし、許す事なんて1ミリも出来ない。
それに加えて、犯人の彼に殺されかけた事があるにも関わらず、彼のことを思いつづける澄乃にも全く共感できなかった。で、最後の最後でようやく彼の本性を知り絶望の中で、彼の子供を身ごもりながら事故で亡くなる澄乃…
救いが無さすぎる展開の中、最後蒼井が犯人を捕まえ、子供達に看取られながら、妻の元へ旅立てたのだけが唯一の救いだった。

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2025年03月02日

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