あらすじ
きれいだ。きみは世界一きれい。
器用で明るく人気者な千宙と、引っ込み思案だが素直な菫。
同性婚ができる現代で出会った、正反対なふたりのじれったい恋愛譚!
同性婚の成立から約二十年。大学の入学式で菫に一目惚れをした千宙は、持ち前の人当たりのよさで距離を縮め、秩父から青山に通う菫の相談をきっかけにルームシェアまでこぎつける。嫌われたくない。でも大好きで、恋人になりたい。菫を一途に想う千宙と、「好き」の種類をゆっくり確かめている菫の恋模様の行方は…!? 片想い、ルームシェア、就職、遠距離――そして結婚。きらめく恋愛と揺れ動く人生をぎゅっと詰めた、もだキュン初恋BL!
電子限定書き下ろしSS「すみれくんのおてがみ」収録。
感情タグBEST3
可愛いお話し
優しさに溢れて、癒されました。
こんなに愛して、愛されたらいいよね!
周りの人達も、理解があって。
BLだけど、結婚できる世界。
皆んなも、読んで優しい心持ちになってね。
Posted by ブクログ
こんなに優しく時に切なく、でも愛おしい物語は初めてかもです!
星10付けたい!
同性婚が出来るようになった時代。
大学の入学式で千宙は菫に一目惚れ。
大人しく穏やかで引っ込み思案の菫に対して持ち前の人あたりの良さで距離を詰めていく千宙。
でも強引さはなくとにかく菫の為、菫の喜ぶ事がしたいと表には出さず必死に努力する姿が凄い。
菫が通学で困り一人暮らしに悩んでいたのをこれ幸い(笑)と同居へと持っていくとか。
そして共に生活し始め菫はほんわりと千宙に惹かれていき気づけば好きになっていて。
クリスマスイブの約束を千宙が遅れ菫が切なくなり泣いてしまいそこでの千宙の告白がもうたまらなく最高でした。
クリスマスイブは2人の大切な記念日となり月日はあっという間に流れ就職になり住む場所が離れ離れにならなければならなくなってしまってそこでの2人のそれぞれの気持ちが切なくて。
お互いに頑張るけれど千宙がクリスマスイブに来ると約束したのに仕事により間に合わず、そこで菫とはやはり離れてはいられないとようやく気づき、菫も千宙に離れていたくないと本音を言え千宙が菫の元に来ると決断した時には心から良かったとホッとしました。
イブが付き合い始めた日
クリスマスがプロポーズの日
なんて素敵な2人の記念日。
そしてかつて2人で話していた「いつか2人で海のそばで住もう」を実現し結婚した2人。
ラストでの2人の会話、特別に凄いとかないのが又たまらなくて涙が止まりませんでした。
出会いから結婚までの人生をこれほどまでに読ませてくれる素敵なお話に出会えた事がとても嬉しくて幸せです!
そして特典ペーパーでも菫への溺愛が凄い千宙が最高でした。
もっと★つけたい!
初の作家さんでしたが、試し読みしてすぐに絶対に好きな作品になる!と思いました。
とても素敵な世界で、登場人物もみんな素敵です。
お互いを大好きで、それを丁寧に大切に紡ぐ様がとってもほっこりします。
攻めがずっと菫くんって呼んでるの可愛い。
この作品の世界観にみずかね先生のイラストが最高に合ってるんですよね。
キュンが爆発します!
ほっこりほのぼの切なくジーンとなったりもする作品なんですけど、ちゃーんとラブも充実してるんです。
なんか素敵にやらしいんですよ、やらしいっていうかエロスっていうか。
この世界観にあったやらしさです。
言葉って難しい…私の語彙力じゃ全然説明できないので、ぜひ色んな人に読んでほっこりしてほしい。
優しい気持ちになれる素敵な作品で、オススメです。
Posted by ブクログ
同人誌「白妙」を読んで衝撃を受け、商業作品も読んでみたい!と思い読ませていただきました。
すごく良かった!!
大学の入学式に出会った2人が恋をして結婚する。同性婚が認められた差別のない世の中で、男の子たちの恋と青春と成長と人生、そしてものすごく濃厚な愛が詰まった作品でした。
イケメンでモテて何事も器用にそつなくこなす千宙と、おばあちゃん子でちょっとぼんやりしている自分に自信のない菫。全然タイプの違う2人がお互いをめちゃくちゃ大切に、何よりも大事にしていて、愛が溢れた関係性に何度か涙腺が緩みました。
大学入学から約10年の2人の出来事がそれぞれの視点で交互に進んでいきます。大学の入学式で出会って、千宙は菫に一目惚れし、青山古びた戸建てに一緒に住むことになって(大家の徳山さんの昔話も今に通じていて、未来に希望が持てて、すごく良かった)、菫のあおやマートでのバイトとか、イヴの出来事とか、夏休みの海とか、就職とか仕事とか、本当に2人の愛に生きる人生をスタートから一緒に見ている感覚でした。
結婚して、海の見える場所に住む。付き合う前にしたささやかな約束をずっとずっと大事にしていて、そして何をおいても、相手に対してすごーく優しい。
千宙が菫くんって呼んで、お弁当、とか、お仕事とか宝物に接するような感じがたまらないです。溺愛では足りないくらい、愛が溢れ出てました。
菫もゆっくりで、けして器用ではないけど芯が強くて優しくて。千宙に釣り合うように頑張ろうとする一生懸命さにグッときました。
レナと悠太の関係も良かったな。
派手な事件とか、衝撃的な展開があるわけではないですが、底なしの愛の沼にズブズブと足を取られるような、独特の空気感がすごく良かった。感動しました。
とらのとら先生は「元愛人と年下の犬」で知り、あまりの文章のうまさとシチュ設定の好み一致で即ファンになりました。
情景描写、心理描写どれをとってもうまいんです。
同性婚が認可されてから20年ほど経っている舞台。
同性愛とか異性愛とかの概念がないというか、どっちもあって当然、みたいな空気感が良い。
恋愛の意味での好きという告白も、なんの抵抗もなく受け取ったり。二人のいい感じの空気に、おふざけ無しの「付き合っちゃえば?」というセリフが投げかけられたり、幸せな世界観。
大学の入学式で菫(受)に一目惚れした千宙(攻)。男だからとか男なのにとか一切なしに「かわいい」で頭が埋め尽くされて、一瞬にして脳内で受けをベタ惚れ溺愛してる全肯定botになってて微笑ましい。
エロシーンが濃密濃厚とか激しいとかではないのに、めちゃくちゃエロい。
単調でもなく、在り来りなシチュでもないから、流し見せず読める。
心理描写が本当に本当にうまい。
そしてお互いにベタ惚れの甘々溺愛してるから、隙あらばイチャイチャしてて尊い。
この笑顔守りたい、みたいになる二人です。
夢中で読んでると、いつの間にかニヤけてることに気づく。
ただレナ視点の悠太とレナ(メインカプの友人男女カップル)シーンは要らなかったかな。2ページほどですが。
初読みの作家さん
いやぁよかった
菫くんと千宙
「一目惚れ」同士
同性カップルも抵抗なく、受け入れてくれて
それとなく、大家の徳田さんが同性カップルだったってエピソードもあり
年々小さくなるおばあちゃんが心配です
周りの人たちもいい人ばっかりで、また読みたくなる
スピンオフで徳田さんのエピソードがみたい