【感想・ネタバレ】ぜんぶ本の話【毎日文庫】のレビュー

あらすじ

稀代の読書家父娘が「読書のよろこび」を語りつくす!
「本は人間と同じように生きものなんだから。人とつきあうように本とつきあうことができる」
はじめて読んだ本をおぼえていますか? ページをめくればあふれだす、しあわせな時間と家族の思い出。文学者の父と声優・作家の娘が語りあう児童文学、SF、ミステリーのたのしみと本とのつきあいかた。そしてあかされる家族三代の物語。「読むよろこび」に満ちた極上の読書ガイド!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

父と娘、祖父も入れれば三代で作家であり、今なお本の世界に魅了されている二人がただただ延々とこれまで読んできた本のことや作家になるまでの人生を語り合うという内容。

全編を通して特に海外文学の翻訳書への造詣が深い様子が描かれ、児童文学からSF、果てはミステリーまで数多くの本について語られている。
私はこの本を読んだことでほしいものリストに20冊以上の本が増えた。うーん商売上手。

これまでいくつか海外文学に手を付けたことはあるが、そのほとんどは途中で投げ出してしまい、苦手意識を持っていた。
しかし、よくよく考えてみれば子どものころに読んだことのある有名な絵本は海外のものが非常に多く、それには原作の翻訳書も必ず存在する。
まずはそこから始めてみればこの苦手意識を払拭できるかもしれない。そんな淡い期待を抱きながら私は今日もほしいものリストに本を放り込むのである。

でも身近に同じ趣味を持っている人がいて、ここまで深く語り合えるというのは非常に稀なことに思う。
羨ましいと言えば羨ましいが、それが実の家族だとちょっと照れくさいのでこんなふうに話すことなんてないだろう。
だけどやっぱり羨ましいなぁ。

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2025年12月05日

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