あらすじ
古文書オタクの黒木鉄生は、大学時代の親友・八重垣志紀に頼まれ、村で発見された「沼神文書」と呼ばれる古文書を解読するために巨人伝説が残る農村を訪れた。村に到着したその夜、セイタカ様と呼ばれる巨大な地蔵の前で、議会議員の息子・島田光男が殺害された。さらに2日後には、こしかけ山と呼ばれる場所で八重垣の義妹・咲良の幼馴染が首を吊った状態で見つかる。
「沼神文書」の解読作業を進める黒木は、村と村人の秘密、2人の死の真相に迫ることになり…。第2回黒猫ミステリー賞受賞! 一気読み必至の民俗伝承ミステリー。
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Posted by ブクログ
これタイトルが「black puzzle」だったら読まなかっただろうなぁ。タイトル大事。
黒木くんの知識の偏りが気になったけど、あれはとぼけてただけなんだろうか。
Posted by ブクログ
第2回黒猫ミステリー賞受賞作、民俗学ミステリー、デビュー作。親友の八重垣から村で見つかった古文書の解読を依頼された黒木。村で起きた殺人事件。古文書の解読が進むにつれ妙な既視感を覚えるなか、八重垣の義妹の咲良の幼馴染みの不審死に遭遇。村に隠された謎と黒木に秘められた過去が重なるとき明かされる真実とは。民族学とか民間伝承とか難しそうだが、後日談に綺麗に纏まっていて面白く読めた。唯一、謎だったのは口承文芸研究家をなのる安井という男。続編はなさそうだが、安井を軸に新たな展開はあるかも。余談だが若干八つ墓村感有り。