【感想・ネタバレ】書棚の本と猫日和のレビュー

あらすじ

【電子版巻末にはわみず先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】
流行に追われて自分を見失った美容師、訳あって本をお金に換えたい就活生、人を知るために本を読み込むバーテンダー、作品を読まれることを恐れるアマチュア作家、同居する孫と娘の不仲に心を悩ませる老婦人……。

新宿の片隅にある看板猫のいるシェア型書店『フレール』を舞台に巻き起こる“棚主”たちの物語。

本との出会い、そしてそこから始まる人の縁が、抱えていた悩みや苦労を知らず知らずのうちに浄化していく――。
読めば本への想いで満たされるシェア型書店エンターテインメント!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

一箱書店なら本のイベントで見たことがあったのでシェア型書店も想像しやすかった。
本の選び方も感想の書き方も考えさせられた。
啓一さんのような感想は書けそうにないけども。
男性の方に人気あるとか評されていたけれど、作中は女性二人から熱烈に慕われてたなあと。
個人的には聡子さんと凛太郎くんの行く末をニマニマしながら眺めたいところ。

新宿のシェア型書店から話はどんどん広がって、まさかわたしの地元の岡山にまで発展。
地元弁もばっちり出てきて、本当にびっくりしました。
本好きの輪も熱量も容易に物理的距離を飛び越える、それが嬉しかった。
岡山の話で出てきた家族は少し殺伐したシーンもあったけれど。
本がきっかけでいい方向に進んで欲しいと思う。
少なくとも、お祖母様はうきうきして可愛らしかったので、棚主続くといいなあ。

変わった書店の物語ながら、背景がかなり異なるキャラが出てくるので、様々な物語を読んだような満足感がえられる読書だった。
キャラから次のキャラへバトンが繋がるのもまたいい。
シェア型書店ならではの手製本や折本も登場して、創作経験のある人にも刺さる物語ではないかと思う。
自分ならどんな棚にするだろうか、そんな想像もして、読後も楽しめる素敵なお話でした。

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2024年11月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『第五話 ケの日、ハレの日』

「そんなに興味津々だったら、うちじゃなくて、おばあちゃんが借りた方がええんじゃない?」と孫に言われた恵美子。

今まで娘のため孫のため、家事をこなす日々だったのが、書棚を借りることになったことから生活が華やぎます。

思い切って一歩踏み出すことで芋づる式に物事が繋がって、世界が広がるものなのだと思いました。

私も新しいことを始めたくなりました。

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2025年04月05日

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