【感想・ネタバレ】蔦屋重三郎 江戸を編集した男のレビュー

あらすじ

浮世絵、洒落本、狂歌。江戸文化の要には一人の大編集者がいた。
2025年大河ドラマ主人公の巨大な足跡と、江戸の思考法を描く。

2025年大河ドラマ『べらぼう』の主人公は、蔦屋重三郎。

花の吉原振り出しに
才人鬼才をより集め
幕府に財産取られても
歌麿写楽をプロデュース

この蔦重こそ、数多くの洒落本、黄表紙、狂歌を世に出し、
歌麿、写楽を売り出した江戸最大のプロデューサーだった。
その華麗な人脈は太田南畝、山東京伝、恋川春町、酒井抱一、
市川團十郎、葛飾北斎、曲亭馬琴、十返舎一九とまさに江戸文化そのもの。
江戸文化とは何か、文化を創り出すとはどういうことか。
豊富な図版を入口に、人を編集し、
文化を織り上げた、蔦重の「たくらみ」に迫る。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

大河ドラマべらぼうの影響で、蔦屋重三郎についてもっと詳しく知りたく読みました。
図が多く、蔦屋重三郎がどんな本や絵に携わったのか。当時の江戸の文化についてイメージし易く、「江戸の人達は、こんな風に絵や物語を楽しんでいたんだ」と知り、当時の人への親近感が湧きました。
また、当たり前だが大河ドラマとリンクする部分も多く、ドラマもより楽しめると思います。

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2026年01月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大河ドラマ「べらぼう」を観ているが、知識がないので、どこまで史実なのかわからなかったり、意味が分からなかったりした。この本を読んで、知識を補完できて良かった。
そして「編集」というものについて考えさせられる機会にもなったと思う。

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2025年05月22日

Posted by ブクログ

もしや?と思いながら頁を開くとそこには松岡正剛氏への追悼の言葉があった。
彼にインスパイアーされ、共に思考を巡らせた田中優子さんが書く蔦屋重三郎は、江戸後期の文化創出を「うつろい・おもかげ」といったキーワードから編集という意図の具現化を切り取った構成で、松岡とのシンクロと感じた。
もちろん彼女の専門である江戸学からの切り口も新鮮だった。
平安と江戸を遊廓が繋ぎ、連の進展が襖絵を浮世絵に、狂歌が身分やギャップを埋めた。
「編集」を通して蔦重と彼らが創った江戸後期のサブカルチャーをもっと知りたくなった。

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2025年02月09日

Posted by ブクログ

大河ドラマ予習本第2弾。(すでにドラマはスタートしてしまいましたが……)
江戸文化研究者の書く新書、ということで、まぁそこそこの読みやすさはあるだろうが、真面目にお勉強する感じになるのかなぁと思って読み始めた。
結果、まぁ勉強の要素もありますが、著者の意外にアツい語り口で、思ったより勢いをもって読めた。

基本的には蔦屋重三郎本人のキャラクターに焦点をあてるわけではなく、彼の仕事をたどっていくのだが、そこから浮かび上がってくる蔦重像というのが私の中にもある程度明確に浮かび上がってきた。
蔦屋重三郎は、単に「売れる本をつくった編集者」ではない。
文化をつくる、という強く大きな目標が根底にあり、その時々で、人々の心に響く手段を模索し、実現していった。そのことで自らも罰をうける羽目になったり、ともに歩もうとしたアーティストたちを結果としてつぶしたりしてしまった。
しかし、これだけの時を経て、文化はたしかに残った。浮世絵も狂歌も、なんなら世界にも知られる文化が残った。蔦屋重三郎の名は、それほど知られていなくとも。
そこがやはり、蔦屋重三郎の凄さなのかなぁと思う。

今年の大河も、楽しみに見ていきたい。

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2025年01月17日

Posted by ブクログ

<目次>
第1章  何人もの蔦屋重三郎
第2章  世界が彩られた~蔦屋重三郎の生まれ育った環境
第3章  吉原を編集する
第4章  洒落本を編集する
第5章  なぜ蔦屋重三郎は処罰されたのか?
第6章  狂歌師たちを編集する
第7章  浮世絵を編集する
第8章  芝居と役者を編集する
第9章  天明の大飢饉が江戸を変えた
第10章  編集ということ

<内容>
著者は、来年の大河ドラマの主人公が蔦屋重三郎であることを利用して、江戸時代の文化、特に出版に関連する諸分野を書きたかったのだろう。山東京伝、大田南畝、喜多川歌麿、東洲斎写楽…。さらに吉原や狂歌、浮世絵から絵巻物…と縦横無尽に語り尽くしていく。最後に亡くなった松岡正剛を語ってこの本は終わる。

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2024年11月09日

Posted by ブクログ

絵師では謎の絵師、写楽の記述が気になった。
作家では山東京伝の本を読んでみたくなった。でも、現代語訳は出版されていないようです。岩波さん、これを機に是非!

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2025年06月14日

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