あらすじ
住宅ローンや消費者金融、銀行預金に個人向け国債。私たちの身の回りには「金利」があふれている。「低金利だから円安になる」「金利を上げると不景気になる」といったニュースも、毎日のように聞こえてくる。これらの「金利」はお互いにどんな関係があって、それぞれの金利はなぜ/どうやって決まるのか。金利が動くと私たちの生活に何が起きるのか。金融政策の第一人者が、身近な事例をもとに根本から解き明かす。お金と社会を見る目が変わる、実践的経済学の書。
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Posted by ブクログ
日本銀行で長年金融政策に携わってきた筆者が、金利について大衆にも分かりやすく平易に解説した本。そのため、前半はサラ金とか質屋とか中央銀行の業務とは関連性が低く間延びするように感じた。
筆者の同僚がサラ金の信用力審査ノウハウを調べるために会社に内緒で借金するエピソードが日銀の社員ぽくなくて面白かった。
金利と為替レートとの関係(金利平価)は、実質実効為替レートは日銀の異次元緩和もあり2000年以降一貫して円安傾向にあること、その恩恵は輸出企業に留まり輸入して内需を対象にしている企業や国民は逆に価格上昇の負担を被っていること、等勉強になる点は多かった。