あらすじ
私たちは「背の高い自信過剰な男性」をトップに据えがち?
政治家が堕落し、職場にサイコパスがはびこる理由を、進化論や人類学、心理学によって読み解き、権力を腐敗させない方策を示す。
誰が権力を握るのか、権力は人をどのように変えてしまうのか?
「権力が現代世界をどのように形作ってきたのかを示す」
――ピーター・フランコパン(『シルクロード全史』著者)
「ある種の人々やシステムがなぜ腐敗しやすいのかを明らかにする」
――アダム・グラント(『THINK AGAIN 発想を変える、思い込みを手放す』著者)
「厳密な科学をわかりやすく説明し、衝撃的な物語を語っている」
――ロバート・M・サポルスキー(『善と悪の生物学』著者)
悪人は権力を求めるのか?
出世は人を変えてしまうのか?
どうしてひどい人間をリーダーに選んでしまうのか?
気鋭の国際政治学者が明らかにする、権力が腐敗する理由とその対策。
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Posted by ブクログ
解決策もいろいろ提示されているけれど、
まずサイコパスの方々にどう対処するか、それを真剣に組み込んだ人事制度だったり、選任制度がいるに違いない。いくつかのレッスン・対策は、サイコパスには効きそうもなかったりするので。
でも、大きな権力が集中する政治家トップや起業家・企業のトップなど、人事制度には無縁の人たちこそ難しい。
だから任期があったり、市場で淘汰されたりするのが大事だともいえるけど、
それが機能しているとは言えない。
誰が鳴りたいと思うか、そのポストにつきたいと思うか、という点でも、
すでになっている人から影響を受けるだろうから、
なかなか変わらないという状況もあるのかもしれない。
とにかく重要なのは、腐敗を防ぐということであり、人間個々人、そして制度に対して、
真剣に取り組むことで改善できることがありそうということが分かった。
まあ一平社員、一般民に何ができるかと言われたら…