あらすじ
ーあなたはなにが好きですか。
ぼくはロケットが好きです。ー
北海道のちっぽけな町工場から、
あらゆる困難に負けず、
ロケット打ち上げに成功した植松努が
やさしく教えてくれる、私たちの夢の守り方。
「新しいことに挑戦してみたい」
「好きなことをもう一度突き詰めてみたい」
そんな勇気が湧いてくる、大人にも読んでほしい一冊です。
発売以来、
「小学生の頃に読んでいたら人生変わったはず」
といった声が全国から寄せられています。
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Posted by ブクログ
著者の植松努さんは小さな町工場で宇宙に打ち上げるロケットを作っている。
彼はもともと勉強も運動も得意ではなかったけど、”夢”についてずっと考えている少年だった。
きっかけは小学校の先生に言われた一言。
卒業文集のテーマは「ぼくの夢」。
「自分で作った潜水艦で、世界中を旅したい」という内容を書いた。
というのも、200年前に存在した人類最初の潜水艦について図鑑で読んだことがあったから。
その潜水艦はエンジンもモーターもついてなくて、手動でスクリューを回すと前へ進む単純な作りでできている。「昔の人が作れるなら将来ぼくにも作れるかもしれない。」そう思って書いた彼の夢。
すると彼は職員室に呼ばれて先生に「もっとちゃんとした仕事を書きなさい」とめっちゃ怒られた。
夢を書けと言われたから書いたのに、「夢のようなこと」ではなく現実的な仕事を書けと怒られる理不尽さよ。
悲しくなって彼は先生に言われたことを考えた。
ちゃんとした仕事とは?
「実現しそうなこと」しか夢と言ってはいけないのか?
でも実現しそうかどうかは誰が決めるの?
やってみなきゃ分からないはずなのに。
そもそも「夢=仕事」なの?
だとしたら「すでにこの世にある職業」の中からしか選べないじゃない。
そうして彼は多くの時間考えて、彼なりの結論を出す。
夢とは「今できないことを、追いかけること」。
彼は勉強も運動も苦手、学校での成績は決して優れているわけではなく、先生からの評価も低い。今よりも頭の硬い大人たちに囲まれ「どうせ無理だ」と否定されて続けてきた。
曲がりくねった人生を歩みながら、自分なりに考えて実行していくことで、現在宇宙にロケットを打ち上げるまでに至る。
この本は、そんな彼が小学生の頃から現在に至るまでの間に、感じたこと、考えたこと、分かったことを彼なりの経験を踏まえて紹介してくれる優しくも力強い自己啓発本だ。
Posted by ブクログ
本書は冒頭から、小学生くらいの子供に語り掛ける平易な文章で始まる。
『あなたはなにが好きですか?
僕はロケットが好きです。』
この問いを、大人になると自分に問いかけることもなくなる。好きなことを問うた所で仕方がない。そんな自分の状況を再認識しないといけなくなるからだ。気付いてしまう。「好きなこと」なんて考えたってこの現実を少しも変えてくれない。子供の頃大人はあんなに「夢を持て」と言っていたくせに、就職すると「夢と現実は違う」と言ってくる。じゃあ「好きなこと」なんて全然あったって意味がないじゃないか。
筆者は「夢」という言葉を辞書で引いてみている。アメリカでは「強く願い、……努力すれば実現できるもの」とあるのに、日本の辞書には「夢とは……はかないもの。叶わないもの」と書かれていた。筆者は言う。『日本人には、「あきらめた」んじゃなくて、「あきらめさせられた」人が圧倒的に多いのです。』
もし私が好きなことをしていて、「自分の人生悪くないな」と思えていたら、他人への妬みから押さえつけるようなことはしなかっただろう。それを考えれば、夢を諦めさせる人が少なくなるためには、一人ひとりが「のびのびした本当の自分」を殺さないで共に笑いあいながら一緒に生きていくことが必要だ。自分が幸せなら他人の幸せにも寛容になれる。非寛容になる時は、自分が「不幸だ」と感じていることのサインになる。この本が伝えているのは「夢を持つことの大切さ」ではあるけれども、同時に「のびのび生きたい自分をどうやったら大切にできるか」ということだ。