【感想・ネタバレ】おちゃめなパティ(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

アメリカの女子寄宿学校、聖アーシュラ学園で暮らすパティは好奇心旺盛で正義感の強い女の子。ある日、同級生と学外の英国人との恋の噂が学園中を騒がせる。毎週届くスミレの花束。でも、その恋人って実在するの――? 疑問を持ったパティは、親友のコニーとプリシラと共にあるいたずらを仕掛ける。果たして恋人の正体とは? 『あしながおじさん』のウェブスターがおくる永遠の少女小説。(解説・梨木香歩)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

声を大にして言いたい、新潮社さんパティ大学へ行くも新訳&文庫で出してお願い…!!
訳も読みやすかったので同じ方でお願いしたい。是非。
大人の今でもこれだけ良かったなって思ったのに、これ子供の頃に出会ってたらめちゃくちゃお気に入りの一冊になっただろうなぁ。
あしながおじさんは続編も読んでたけど、まさかこんなキュートなお話も書かれていたとは…。

舞台は100年前の未来の令夫人を育成する、やや進歩的(当時としては)な教育も取り入れたアメリカの寄宿学校。
今まで読んだ寄宿学校ものって小公女とか、イギリス系はまぁ重苦しくてダウナー系が多かったものだけど、こちらはとても明るい。とにかく明るい。
タイトル通り主人公のパティを筆頭におちゃめな彼女たちが事件を起こしたり巻き込まれたり巻き込んだり。
寝る前にちょっとずつ読んでたんだけど、もう口元が微笑んだまま良い眠りにつけましたわよ。

牡蠣がじっとりどんよりってイメージなのはアメリカだとそういう認識があるのかなぁ(p14)。
日本人だと海のミルク!めっちゃうま!しか出てこないのよ。
校長先生の性格も良いですね。
指導よりユーモアの感覚を優先させることがあるって(p30)。
ばあばとじいじのハネムーン、『本当の慈善』と言うことについて考えさせられるお話。
銀のバックルの力業な慰め方も凄かったなぁ…。
荒っぽくはあるけれどパティならでは。そして躊躇わずに突き進んじゃうのがまたね。
終盤『タマネギと蘭の花』から『レモンパイとモンキーレンチ』の流れも良かったし、最終話の一番最後のパティの台詞も、明るくて素敵な未来を予感させてとても好き。

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2025年01月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

12話の短編集。主人公や仲間がある生徒のベッドにわざとホットチョコレートをぶっちゃかすとか、さらにゼリーも追加でぶっちゃかすとか、いじめすぎると引いた部分も。家の前で騒いで、病人がいるんですよと知らない人に叱られた後に笑ってるのも人格を疑う。

どの話もハッピーエンドだけど、いたずらといじめは紙一重ですよ、パティ。

高校生とのことだけど、あしながおじさんと同様、鬼ごっこ的な遊びを外で元気いっぱいに遊べるのは羨ましい。

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2025年04月02日

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