あらすじ
「期待と違った」はなぜ起こるのか?「伝説のコンサルタント」が明かす「本物のコンサル」を選ぶ技術とは?コンサルタントを雇っても、思ったような成果が上がらないどころか、むしろ会社が混乱してパフォーマンスを落としてしまった、というような話を耳にすることが増えました。どうやら本来の実力があるとは思えないような人物が、コンサルタントとして大手を振って仕事をしているということがあるようです。これだけコンサルティング会社が増え、コンサルタントの絶対数が増えれば、その中で当然のごとく玉石混交が生じるのでしょう。本物のコンサルタントとは? 本当に価値のあるコンサルティングとは?いまこそ原点に戻ってそれを見極めなければならない時代に来ているのかもしれません。それは同時にコンサルティングする側だけでなく、それを受ける側、すなわち企業の問題としても跳ね返ってきます。あまりに安易にコンサルタントに頼りすぎている部分はないでしょうか?かつて著者がコンサルタントとして駆け出しの頃は、著者自身が企業の人たちからさまざまなことを学んだといいます。いまの企業に果たしてコンサルタントを育てるくらいの真剣な姿勢や必死さがあるでしょうか?本書の大きな目的は、コンサルタントを雇う側の意識を高め、実力のある「本物のコンサルタント」と見せかけだけの「偽物のコンサルタント」を見極めること。それによって企業とコンサルのミスマッチを少なくすることです。その意味で、まずは巷にあふれる質の悪いコンサルの共通点をおさえ、会社を変える力のあるコンサルの特徴を知る必要があるでしょう。本書で紹介する「コンサルに不可欠な7つの能力」は企業のみならず、現役コンサルタントにも役に立つはずです。ぜひ本書でそれらを確認してみてください!
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Posted by ブクログ
2025/02/18 堀紘一BCG「本物のコンサルを選ぶ」
平易ながら無茶苦茶レベルの高い本、Excellent!
1.クライアント企業の取り組み姿勢
コンサルティングを成功させるのは
①有能なコンサル+②クライアント姿勢
◎(良い)ホンダ・SONY・ヒロセ電機・ユニ・チャーム
✕(ダメ)日産ゴーン・JAL
2.営業力の違い 保険レディ①凄腕②普通③劣る
お客さんの欲していることを察して、それに合わせて話を展開できる
保険商品を売るのではなく、「不安の解消」を提案する
保険の本質は「安心を買う」こと
→マーケティング「ドリル」ではなく「穴を開けたい」
3.構想は大きく=時代の変曲点(184)
業界も各企業も、過去-現在-未来という時間の流れで変化するもの
大きな流れ「ビッグ・ストーリー」の中で経営戦略を組み立てる
Ex今後の日本の半導体事業は新しい展開を見せる
半導体を制するものは世界を制する
1986年「日米半導体協定」のパラダイムを転換
4.「結論仮説」を準備=「考える」 ≠「知っている」
コンサルを引き受けた時に「結論のイメージ」を持つ
良いイメージ出来なければコンサルを受けない
→日産ゴーン案件
5.決断には胆力で「改革A案」を
現実にはクライアントの9割は無難な「C案」を選ぶが