【感想・ネタバレ】神々の歩法のレビュー

あらすじ

一面の砂漠と化した北京。廃墟となった紫禁城に、アメリカ軍の最新鋭戦争サイボーグ部隊が降り立った。標的は、魚座の超新星爆発の影響で吹き飛ばされた高次元知性体が、地球に落下し人間と融合した“憑依体”。その圧倒的な戦闘能力に対し、なす術もなく倒れゆく部隊員たちの眼前に、突如青い炎を曳いて少女ニーナが現れた。自身も憑依体となりながら理性を保つニーナの協力を得て、部隊員たちは世界各地に現れる憑依体に挑んでいく……。〈裏世界ピクニック〉著者による、第6回創元SF短編賞受賞作にはじまる本格アクションSF連作長編!/【目次】神々の歩法/草原のサンタ・ムエルテ/エレファントな宇宙/レッド・ムーン・ライジング/単行本版あとがき/文庫版追記/解説=堺三保/カバー+本文イラスト=窓口基(『東京入星管理局』他)

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Posted by ブクログ

文庫版の購入にあたり再度読み返したら、内容を殆ど覚えていたので僅か一日で読んでしまった。名作というのは記憶に深く残るもの。また時間をおいて読み返しても良いくらいの質の良さ。続編を望む声も多いが、私としてはこれで匂わせ完結でも良いと思っている。完成度の高い作品なので宮澤伊織の金字塔として後世にも読み継がれていくべきもの。ネタ切れになった時点でどうすればいいのかは作者本人が考えることだが、他の作品群(裏世界ピクニック・ときときチャンネル)が絶好調なので、再開はだいぶ先になるだろう。その時まで私は生きているだろうか。それが第一の問題だ。

文庫版追記でも触れられているが、ロシアのウクライナ侵略戦争はまだ終わっていない。最近では北朝鮮兵士が最前線に送られて弾避けに曝されている。壁好きガイキチ・テトリストランプがすぐに戦争を止めると豪語しているのでその手腕に期待したい。叢書が出て以降、ガザ地区への攻撃が新たに発生した。壁好きガイキチ・テトリストランプ政権下ではとても収まるとは思えない。宇宙人が地球に襲来し、それに対して全世界が一丸となって一致団結して纏まって戦えば良いのかもしれないが、地球が負けて侵略されたら元も子もない。人間の戦争はやられたらやり返すの連続、この場所を自分のものにしたいと言う欲望が人類の歴史を作ってきた。この感情を無くするウィルスをどこかの製薬会社が作ってよ・・・そんなことしたら平和にはなるけど人類の繁栄にブレーキがかかってしまう。でも、そんな未来でも良いかもね。プーチンチン・臭菌屁萎・ネタ煮え腑の自然死を待つしかないのか。ゴルゴは架空の人物であることが既に証明されている。全ては時の神様に委ねるしかないのだろうか。そんな夢みたいなことを考えながら平和を願っている。本書の続編が出る頃には戦争が世の中から無くなっていれば・・・そんな訳ないか。

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2024年11月15日

Posted by ブクログ

歩法によって踊るように特定のパターンを描き出し、高次元にアクセスするというアイデアは面白かった。第1話の時点では魔法少女っぽい雰囲気もありますが、神のような存在にいかに武力で対抗するかというのが根底にあり、決して神の物語ではなく人の物語になっています。
憑依体ごとに攻撃パターンが異なり、SF的アイデアが満載で楽しめます。個人的には4話目が好きでした。4話の後の顛末と、その後の話が読みたいので続きを書いてほしいなぁ。

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2024年11月06日

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