あらすじ
その時、実際には何があったのか?
歴史の「穴」を検証する!
建前ではなく、本質がスッキリわかる!
歴史というのは、時とともに多くの人の手によって積み重ねられていくものです。しかし、途中で、歴史に空白が生まれてしまうことも起こりえます。では、この「空白」を、いかにして埋めるのか。それが、僕たちのような歴史研究家たちの仕事のひとつでもあります。本書では、日本史の中に潜む、九つの歴史的空白を取り上げ、僕なりの解釈でその「穴」を埋めていくという試みを行っています。その「空白」を見つめることで、新たな「日本」という国の歴史像が浮かび上がってくるはずです。(本文より)
【目次】
第1章 神話の世界 ――科学的歴史の空白――
第2章「三種の神器」のナゾ ――祈りの空白――
第3章 民衆はどこにいるか ――文字史料の空白――
第4章 外交を再考する ――国家間交流の空白――
第5章 戦いをマジメに科学する ――軍事史の空白――
第6章 歴史学の帰納と演繹 ――文献資料の空白――
第7章 日本史の恋愛事情 ――女性史の空白――
第8章 資料がウソをつく ――真相の空白――
第9章 先達への本当の敬意 ――研究史の空白――
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
いわゆる歴史とリビア的な本を求めているのであれば少し趣旨は違う本だと思う。
私もどちらかというとそういうイメージでこの本を手に取ったけれど、研究者がどういうふうに歴史を紐解いていくのか、そして最近の学会への批判まで、トリビアではなくても、へー、と言いたくなる内容があって興味深かった。
Posted by ブクログ
とても新鮮な切り口で日本史の隙間をついている本だ。日本の文化は、男女の交際に関してとても寛容な文化である。そもそも天皇の家系であっても様々な交際があったので、万世一系というのも実際には疑わしい。そんなこともあけすけに言えるこの著者は大家だと思う。