【感想・ネタバレ】砦なき者のレビュー

あらすじ

報道番組『ナイン・トゥ・テン』に売春の元締めとして登場した女子高生が全裸で首を吊った。恋人を番組に殺されたと訴える青年・八尋樹一郎(やひろきいちろう)の姿は、ライバル局の視聴率を跳ね上げた。メディアが生んだ一人のカリスマ。その邪悪な正体に気づいたのは、砦を追われたテレビマンたちだった。『破線のマリス』を超える衝撃!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

これはまず、妻夫木くん主演のドラマを見て。
ものすごい衝撃で。
原作読んで。
やっぱりものすごい衝撃で。

やっぱり野沢さんはメディアについて何か訴えたかったのかな、と。

基本的に映像と本って本のほうが好きなのですが、この作品に至ってはドラマの完成度が高いので両方おすすめです。

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2011年12月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おまえが深淵を覗くとき
深淵もまたおまえを見つめている

だったか。そんなフレーズを思い出した。
八尋の徹底的な悪意に耐えきれず、後半、永坂が襲われるあたりからとばし読み。
八尋の最期としては、永坂:役所広司、八尋:妻夫木聡で映像化されたドラマ版の方が好み。
むしろ原作を読みながら自分が勝手に期待して、思い描いていたエンディングがドラマで描かれていてびっくりした。

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2018年04月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短編のあとに中編のある、テレビ関係者たちの作品。展開は面白いものの、テレビ関係者に接触し、殺人事件の情報を流したり、警察の許可なく勝手にロケを敢行するなど、ちょっと大丈夫かな?という展開が多い。ラストの祭り上げられた巨悪も、そこまで民衆を扇動できるのだろうかと疑問に思った。

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2022年09月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

テレビ局を巡る短編連続作品。後に若者のカリスマとなる青年が徐々に物語の中枢へ絡んでくる。このストーリーの進み方が、どんな人でも八尋になり得そうな感触があって不気味。所々、脳○ネウロ(こちらの方が出版はだいぶ後なので、この表現はNG)かよ的な演出はあったものの、意外にもテレビ局にまともな人物が多くて(意外にもという発想が八尋信者予備軍?)、安心して読めた作品。第一話の録音を繋ぎ合わせて編集する技法、メディアでも日常生活でも、故意でも他意でも使い用によっちゃ非常に恐ろしい。。

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2022年01月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どちらかと言うと一作目の破線のマリスの方が好きだったかな。女性の主人公の方が感情移入しやすいという点で。
それと、最後あと一歩のところで作戦が成功しなかったのが悔しい。やっぱり故人は悪く言えないし。
でも各章の最後に謎の青年のシーンが入る、という本作の構成は好き。

メディアそのものや1人のカリスマ以上に、視聴者の恐ろしさがよく描かれている。
作中では『カリスマによっていびつな形にされた「大衆の総意」』と表現されている。
テレビから媒体は変わっても、現代にも共通して言えることだよなぁ。

若者をこれだけの暴力に走らせる程のカリスマとか団結感って想像できないなと思ったけど、たとえば同時代のドラマ、池袋ウエストゲートパークとかイメージすると分かりやすいのかな。

首吊り自殺と絞殺の違いは初めて知った。ミステリー・サスペンス好きにとっては興味深い。

妻夫木くんが八尋役でドラマ化されているのでそちらも見てみたい。

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2021年03月01日

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