あらすじ
現代日本の政治と報道を問う三部作。3カ月連続刊行一九七一年、新潟。野心に燃える政治家と、正義を求める記者。その五十年にわたる闘いが始まる――高度経済成長下の1971年12月。衆議院選挙目前、東日新聞新潟支局の若き記者・高樹治郎は幼馴染みの田岡総司と再会する。田岡は新潟選出の与党政調会長である父の秘書として選挙応援に来ていた。彼らはそれぞれの仕事で上を目指そうと誓い合う。だが、選挙に勝つために清濁併せ呑む覚悟の田岡と不正を許さずスクープを狙う高樹、二人の道は大きく分かれようとしていた……大河政治マスコミ小説三部作開幕。解説/佐藤憲一(読売新聞東京本社文化部)
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Posted by ブクログ
堂場先生の経験がしているからなのか
リアリティがあって面白い
幼馴染から
『事実』を書く新聞記者と
『総理大臣になる』私設秘書へと成長して
2人の感情の揺れ動く様子と取り巻く環境が対比のようで面白い
堂場先生の作品の焦土の刑事を思い出させる感じがした
Posted by ブクログ
読み応えアリ。昔の政治の裏側が垣間見えたが、実は今もあまり変わってないのではないか…選挙は人間が投票する、その仕組みである以上、票を買うという考えは、常について回るのかもしれないと思った。
Posted by ブクログ
ストーリーは先が読める展開で特にスリルもなかったけど、こういう社会派小説は好物なので面白かった。
第二部、三部と続いているので読んでいきたい。
Posted by ブクログ
衆議院議員選挙が迫る1971年12月。
東日新聞新潟支局記者・高樹治郎と幼なじみの田岡総司は、新潟で再会した。
田岡は父である民自党政調会長・田岡一郎の私設秘書となっていた。
田岡は、民自党候補者・本間の当選のために、裏で動く…
本間陣営での選挙違反の情報を手にした高樹は、スクープを狙い、奔走する…
不正を許さないという正義感の強い高樹。
総理大臣になるという野心に燃える田岡。
幼なじみで友達だった2人の戦いが始まる。
高度成長期の選挙はどこでも現金がばら撒かれていたんだろう、普通に。
田岡のやっていることが正しいとは思わないが。
高樹が正義であることには間違いない。
隆子の父・阿部貢は、高樹が不正を記事にしたことに『新潟を潰すつもりか!』激昂、隆子との交際を禁じた。
高樹の立場を理解できる人かと思ったが…
隆子が高樹の元に…
隆子が高樹の正義を理解し、寄り添うことを決めたことに安堵した。
高樹と田岡、2人の闘いはどうなっていくのか…
正義が勝つのか…
正義が勝たなければならないのだが…
まだまだ続く。
先は長い…