あらすじ
史料の山に埋もれ、ひたすら解読している? 過去の出来事の是非を論争する? このようなイメージがある歴史学では実際に何が営まれているのか。明らかにしたいものは様々でも、歴史学には共通のプロセスがある。史料とはなにか。それをどう読んでいるのか。そこからオリジナルな議論をいかに組み立てるのか。歴史について語る前に、最低限知っておきたい考え方を解説する。
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Posted by ブクログ
歴史学者が論文の中で何をやっているかについて書かれた本。平易な文章で非常に分かりやすい。
また、個人の考えが重視される政治史、人々が規範として共通に持っていた考えを重視する社会史、そういった誰かの考えを離れて市場の動向とそれに対する諸反応を重要視する経済史、といった、歴史学の下位分野の違いも理解できた点では学びが多かった。
歴史学の論文からの引用が多く、もちろんそれぞれにはわかりやすく補足説明や解説が付与されているものの、論文の内容自体があまり興味が湧かないと多少読んでいて退屈さを感じるかもしれない。とはいえ、論文の書き方や資料(史料)の利用の仕方などは、歴史学に限らず人文学を学ぶ多くの人にとってためになる内容だと思う。