【感想・ネタバレ】多様性バカ 矛盾と偽善が蔓延する日本への警告のレビュー

あらすじ

「一番重要なのは、自分の頭の中の多様性」

無駄に増える不要なルールやコンプライアンス至上主義、カタチだけの女性優遇、SNSで暴走する正義幻想、「変わり者」の徹底排除――。
「多様性の尊重」が叫ばれて久しいが、今の日本社会は上っ面の「多様性」が自由を奪い、差別と分断を生む本末転倒な状況に陥っている。その原因は一体どこにあるのか?
『ホンマでっか!? TV』でもおなじみの“生物学の専門家"池田清彦が、「多様性」とは何かを解き明かし、世の中にはびこる “なんかいやな感じ”を喝破する!
「多様性社会」を正しく生きる知恵と教養が身につく一冊。

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Posted by ブクログ

多様性とかいうけど、その多様のカテゴライズは管理したい側の意思といった主張か。色や何かの種類、病気も言葉で分類するかどうか次第と例を交えている。高血圧は基準が下がったせいで患者が増えたとか。〇〇ハラスメントも同じと思う。言語化された事で救われる人がいる反面、生きにくい状況にもなっているような。
過去にどこかで読んだ「多様性に反対という多様性を無視した態度」とか、まさに主張したい人に都合の良い「多様性」の使い方があったりするのかとも感じた。

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2025年01月05日

Posted by ブクログ

どこかで中高生くらいの子が「多様性の時代だよ?」と友達と笑い話をしていたのを聞いて、なんか自分を正当化するみたいな言葉で使っていたから、多様性という言葉だけが一人歩きしているなぁと思っていた時に出会った一冊。
もともとは人間がなんでも分類するから自分の価値観と合わないものを区別したり差別したり異質なものを排除したりしてしまうんですよね。
多様性の尊重は、そんな自分と合わない人と出会ったり接したりしても排除しないで寛容に受け入れ、頭の中で多様な考え方をすることなのかなと思いました。
理解する権利はあっても、理解される権利はない。

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2024年10月14日

Posted by ブクログ

上っ面だけの多様性尊重社会を身近に行きながら疑問を感じ、生物学的観点から説明してくれていることを期待して購入。女性活躍に関しては出産育児を加味せず実力主義を推進していることで残念ながら考えが違った。

しかし日本がいかに画一的な組織であるか、そのリスクが以下ほどかを説明してありもっと真剣に取り組むべき問題であると認識。

コミュニケーションは自分が変わってからこそ価値があるというのはその通りで、その為に柔軟な頭を持っていなければならない。考えがぶれているとか、一貫性がないことが攻められがちだが楽しくいきたほうが勝ちなのだ。そして考え方に多様性があったほうが柔軟に生きていける。大いに賛成。

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2024年09月22日

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