あらすじ
台湾有事が現実的な懸念となる今、自衛隊の安定的な運用のためにも防衛産業の再興が欠かせない。しかし、日本の防衛産業には何重もの「足かせ」がある。顧客は自衛隊だけ、大企業の弱小部門に過ぎない存在感の低さ、筋違いの「死の商人」批判などから、「本当はやめたい」会社も少なくないのだ。一貫して自衛隊と防衛産業の取材を続けている専門家が語る、「軍産複合体」のリアルな姿。
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Posted by ブクログ
自衛隊を含めた防衛産業の現況と問題点、並びにこうなったらいいのに、という願望・希望が語られている本。
防衛に関わる事業は儲からない、自衛隊のためにやっている、という老舗又は中小企業の努力は本当に頭が下がります。
随意契約ができず競争入札で、定常的な発注が見込めない以上、企業としては赤字になりやすいプロジェクトを認めにくい状況はその通りでしょう。
製品に対する原価計算方式が問題との指摘がありました。これは、医療機器(特定保険医療材料など)の保険適用希望書を提出して、厚労省に認めてもらうスキームのように、研究開発費を原価に含めることができれば、理論的には、赤字は解消されるのでは?と感じました。(時間がかかっちゃいますけどね)
学術界もそうですが、防衛産業になんであんなにアレルギーがある人が多いのか個人的には理解できない。国の安全があってこそ、というか、日本に手を出したらやばい!って思われるような体制(ソフト面、ハード面の広い意味で)にしないと本当に舐めてくる隣国が多いので、自衛隊をはじめ、防衛産業に従事する方々には頑張ってほしい。
平和ぼけと言われて久しい国ですが、本当に、街中にミサイルが落ちて、実際に被害が出ないと変わらないのかもな、と少し暗い気持ちになって閉じました。