【感想・ネタバレ】そして誰もいなくなるのかのレビュー

あらすじ

ミステリ作家デビューを夢見る小松立人は、学生時代にとある犯罪に手を染めた。家庭教師先のタンス預金二千万円を、知人同士四人でこっそり盗み出したのだ。ほとぼりの冷めた十年後、盗んだ金を掘り起こすために集まった小松たちは、崖崩れに巻き込まれて命を落とした。――はずなのに彼らは、死神から一週間の猶予期間を申し渡され、事故の七日前に戻る。期間中は仲間を殺害することで相手の残りの寿命を奪うことも可能だという。死までの一週間、小松はこの奇妙な出来事を小説に仕立てて新人賞への投稿を目指すことに。しかし、仲間たちは次々と……。独特な感性で描く、“特殊設定×サスペンス”長編。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

これは面白かった。最後まで読み応えがある。特殊設定が無い世界線の話も読んでみたいくらい。登場人物も少ないのでわかりやすくスルスル読める。

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2024年12月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

事故に巻き込まれて亡くなったはずが、余命1週間と宣告された上で元の世界の1週間前からやり直す…というあり得ない設定のミステリ。
でもそれ以外は極めて現実的に物語が進むので、そこまで違和感なく読めた。

登場人物が少ないし設定上かなり犯人が限られるので、結末にもさほど驚きはなかったが、残酷なラストだなあと思ってしまった。
あんなに豹変されたら、こちらの態度も急変致し方なし。

主人公=作者で、残された余命で小説を完成させるという設定も面白いと思った。

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2025年03月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

物語がどうなるのか気になって一気読みしました。面白かったです。星マイナス1にしたのは、やはり最後がちょっと悲しくて……

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2025年01月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ミステリ作家デビューを夢見る小松立人は、学生時代に友人らと犯罪に手を染めた。

ほとぼりが冷めた10年後に盗んだ金を掘り起こそうと集まった彼ら4人は、車で向かう途中に崖崩れに巻き込まれ命を落とす。
だったが、死神から1週間の猶予を与えられる。

その期間中、仲間を殺害すると相手の寿命を奪うことも可能という。


4人は、その1週間どのように過ごすのか…
小松立人は、この奇妙な出来事を小説にしようと執筆にかかりきりになるのだが…。

仲間たちが、次々と殺されて…。
一体誰が…となるのだが…。

 
浅い関わりという友人4人だからか、親しさなど皆無で深くお互いを知ろうともしない。
そんな中でなんとも言えない条件つきの1週間。
この4人の最初の死に関わった小松の彼女が、とんでもない最低女だったわけで。
最後がなんともあっけなく感じた。




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2025年06月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

プロットが荒っぽくてね。登場人物が少ないから自然と犯人はすぐわかるしね。こういうキャラはこういう裏があるよね、みたいなのもすぐにピンとくるしね。特殊設定ミステリ自体は近年の流行りで、私も以前よりはかなり受け入れ態勢バッチリで臨んだものの期待は超えてこなかった。「相手を殺害することにより寿命を奪う」という設定は目新しい気がしたものの、それがハラハラドキドキにあまり活かされていないのも残念。そして過去の犯罪もあまり意味がないような中途半端な扱い。ただラストの緊迫感と想像力を膨らませる唐突さはアリかも。

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2025年02月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大学生のころ、安東達也、田村悟士、三宅正浩と共に、認知症の老人宅から約2千万円を盗んだ小松立人(コマツタヒト)。十年後、埋めてあった金を掘り起こすため集まったが、崖崩れに巻き込まれた。命を落としたはずが死神から1週間の猶予期間を申し渡され、仲間を殺害すればその分だけ寿命を奪えると言われ、記憶を維持したまま1週間前に戻る。

デスゲームかと思いきや。そもそも1週間の寿命を奪い合っても……というわけで、4人とも冷静。なのに起きる殺人事件。

登場人物が少ないのと、フェアな語り口とで真相の予測はついてしまう。が、たぶん日常生活ではふつうによさげな人として暮らしているであろう4人が、ゲームのように犯罪に手を染めてけろっとしているところが怖い。

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2025年01月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

特殊設定が過ぎるな。
うーん、自分と同じ状況の人を殺したとしても、死は回避されないし数実、寿命が伸びるだけだで殺す意味があるのかと思うんだけど、そーゆー理由かぁ。
亜紀の方はまだわかるんどけど、にしても亜紀の設定がずるい気がする笑
まんまと騙された。
けど私にはそれが面白いとは思えなかったなぁ。

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2024年11月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

勝手に密室型殺人ミステリだと思っていたが、意外にも主人公が最初に死ぬという驚きの幕開けだった。
主人公の名前が筆者と同じなのも、何か意味があるのだろうと思っていたが、なるほどうまい!…この小説は出来上がって世に出回っているが、実は筆者は既にこの世にいないのかもしれない…と思わせてくる。

死ぬ前の一週間に急に戻っても、普通、小松たちの様に普段の生活を送ることなんてできないと思う。4人とも肝が据わっている。私だったらどうにかして死なない様に画策を練ると思う(が、結局、大きな力によって死ぬのだろうな…)。
死神も他人の生存日数を加算できることについて、わざわざ言わなくて良かったのに。どう考えても死神、仲間同士の殺し合いを煽ってるよね。

どんどん仲間が命を落としていくなか、小松は生き残って最期を迎える(矛盾。笑)ことができるのか、そして最終的に誰が仲間を殺しているのか楽しく読んだ。
小松の生死について結末は不明だが、どちらにせよ悪いことはするもんじゃないなーという使い古された感想が出てきてしまった。

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2024年10月27日

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