【感想・ネタバレ】赤パンラプソディのレビュー

あらすじ

「クセつよ」家族の愛おしく波瀾万丈な日々。

長年の夢であった小説家デビューを果たしたものの、担当編集者から「ボツ」をくらい二作目を出せず鬱々とする古都子は、漫画家である娘たちから60歳の誕生日を祝われ、赤いパンツをプレゼントされるがまったく喜べない。運動不足が祟り「脂肪肝」と診断され落ち込む長女・杏菜と、頑固でコミュ障だが天才気質の次女・瑠花、家族中から世紀末的に嫌われている夫と、愛猫のカンちゃん……。個性の強い4人+1匹の暮らしは一筋縄にはいかない。あるとき次女が、夫が建てた家を自分たちで稼いだお金でリフォームすると言い出して!?
46歳で大学入学、61歳で小説家デビューした著者が、自身の波瀾万丈な人生をベースに書いた、たくさん笑ってたくさん泣ける痛快「クセつよ」還暦小説!!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

 母(著者)は小説家、娘2人は漫画家、「下のおじさん」呼ばわりされとる不遜な父親。
 異常にクセが強すぎる家族のハナシ。
 どの人も変わってるねぇと思いながら読んでたら、彼女らにとっては、いたって普通で、何がおかしいの?って感じなんだと思われる。
 どこの家庭も本人たちは「こらが普通」って思ってて、時々家庭の出来事を他人に話すと「お宅は楽しそうねー」とか言われるけど、当の本人たちの日常家庭はさして楽しくなんかない。
 
 慣れた地元言葉で読みやすい。時折独特な表現が登場するけど、一家の可笑しさに喰われて気にする暇もない。
 このハナシ、娘さん達は漫画にしてないのだろうか。漫画化されたら是非読みたい。
 

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2025年07月16日

Posted by ブクログ

二作目が書けない老いた作家の愚痴が続くのかと思いきや、気鋭の漫画家姉妹の若さも入り、最後までスススッと読んだ。軽い読み物でした。

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2025年01月26日

Posted by ブクログ

帯には「作家・村山由佳さん激推し!!」の文字。
となれば読むしかない。
結果とても面白かった。

著者の桐衣さん自身の実体験をベースにしているだけあって、どのエピソードもリアルで楽しい。

二作目が出ないまま還暦を迎えた小説家の古都子、昔はモテまくりだったのに、今は脂肪肝に落ち込む長女・杏菜、コミュ障だけど天才気質の次女・瑠花、家族全員から嫌われ、「下のおじさん」と呼ばれている夫。

+愛猫のカンちゃん。

桜沢家に巻き起こる小さな事件の数々に何度も噴き出し、共感し、愛おしさが募った。

エピローグは最高。

「クセつよ家族」最高。

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2024年09月02日

Posted by ブクログ

周りと自分を比べて落ち込んだり、思ったより自分を見ていてくれる人が沢山いることに励まされたり。それもわかってるのに毎度ぐるぐる悩んでは立ち直る毎日…そんな繰り返しでもいいんだなぁと何でもない日常が改めていとおしくなる物語であった。

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

初めましての作家さんの自伝的小説。内容も軽くてすぐに読めるし、兎に角、娘2人と母親の会話がコントかと思う位面白いし、生き生きしている。家族の辛い面も描かれているが、バイタリティーで乗り越えてる風が感じられて気持ちよかった。

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2025年07月06日

Posted by ブクログ

遅咲き作家の母、漫画家姉妹、放浪歴ありの問題あり父、の家族のお話。
父以外、人生のもやもやと戦いながら前へ進もうと頑張っていることをユーモアを交えながら語られている。
そうだよなぁ、そんなこともあるよなぁ…と思いながら、家族は自分の一番の理解者で応援者だとつたわってきた。

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2025年01月16日

Posted by ブクログ

小説新人賞を取って2作目に苦労している還暦前の古都子、売れっ子漫画家の2人の娘たち、猫のカンちゃん、1階に住むおじさんと呼ばれる夫。そのおかしみに溢れた日常の物語。私小説風。

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2024年11月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

還暦のおばあちゃんのドタバタコメディかと思いきや、実際の作者とその家族を描いたエッセイにも近い物語で、ありのままの生活を描いた作品で面白く読めた。桐衣さんってどんな人ってググったらほんとに遅くに大学受験して小説デビューも還暦回ってから。本の内容よろしくこれから還暦を迎える自分にもまだまだやれるんだって勇気と希望を与えてくれるのが嬉しい。言い回しが言い方悪いが高齢者お決まりの面白く書こうとなにかの比喩とかを頻繁に持ち出しているのが目につくが、これはもう仕方がないんでしょうかねぇ。僕も小説書いたら同じような事やっちゃいそうだ。実際の”下のおじさん”がどこまでの人なのかもわかりませんが悪意なくちゃんと存在して包括して登場させておられるのが器の大きい、いろいろ苦労されてきたのだろうと考察する。タイトルに期待した内容とは違ったけれど、これはこれでいい掘り出し物に出会えました。

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2024年11月12日

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