作品一覧

  • 赤パンラプソディ
    3.4
    1巻1,782円 (税込)
    「クセつよ」家族の愛おしく波瀾万丈な日々。  長年の夢であった小説家デビューを果たしたものの、担当編集者から「ボツ」をくらい二作目を出せず鬱々とする古都子は、漫画家である娘たちから60歳の誕生日を祝われ、赤いパンツをプレゼントされるがまったく喜べない。運動不足が祟り「脂肪肝」と診断され落ち込む長女・杏菜と、頑固でコミュ障だが天才気質の次女・瑠花、家族中から世紀末的に嫌われている夫と、愛猫のカンちゃん……。個性の強い4人+1匹の暮らしは一筋縄にはいかない。あるとき次女が、夫が建てた家を自分たちで稼いだお金でリフォームすると言い出して!?  46歳で大学入学、61歳で小説家デビューした著者が、自身の波瀾万丈な人生をベースに書いた、たくさん笑ってたくさん泣ける痛快「クセつよ」還暦小説!!
  • 僕は人を殺したかもしれないが、それでも君のために描く
    5.0
    1巻726円 (税込)
    「4マリ」の奇跡、再び。 昨日、僕は人を殺してしまったかもしれない―― 「強迫性障害」を抱える島津圭司は、毎晩恐怖に襲われ目を覚ます。今日も気づかないうちに、自分が誰かの「死」の原因を作ってしまったのではないか……。日常生活も人付き合いも苦手な圭司にできることはただ一つ、絵を描くこと。だから、生きている限り、今日も漫画を描くしかない。  あるとき、事故に巻き込まれ搬送された病院の裏庭で、圭司は透き通るような肌の青年・藤堂星矢に出会う。社会や人との接触を忌み嫌ってきた圭司だったが、「僕がファン第1号になる」という星矢の言葉に背中を押され、漫画家としてのキャリアと向き合うようになる。初めての連載、自宅で雇う初めてのアシスタント、助けてくれた救急救命士の女性への、初めての恋。自身の障害のせいで、圭司は行く先々で壁にぶつかってしまう。一つずつ挑んでいった先に、圭司を待ち受けていたものとは。そして、十歳で死んでしまった弟・龍二に最後にかけた言葉を悔やむ圭司が、十五年経った今、見つけた真実とは……。 生きづらさを抱えて生きるすべての人へ。大切なものを喪っても、生きている限り春はやって来る。涙なしには読めない、感動の人生讃歌!
  • 4分間のマリーゴールド
    3.0
    1巻715円 (税込)
    救急救命士が起こす奇跡!ドラマ化の感動作。  救急救命士の花巻みこと(24)には、特殊な「能力(ちから)」があった。手を重ねた人の、最期の姿が視えるのだ。みことは視えた映像から最適な救命処置を施し、運命を変えようとするが、どうしても変えることができないでいた。 父親の再婚で、みことには新しい家族ができた。つらいときにいつもみことを笑わせようとしてくれる姉・沙羅に、みことは特別な想いを寄せている。そんな沙羅の26歳の誕生日、みことが沙羅の手に自分の手を重ねると、視えたのは「2」と「7」のロウソクが立てられたバースデーケーキと、マリーゴールドの花に囲まれて、白い棺に横たわる沙羅の姿。愕然とするみことだったが、誰にも言えない想いを抱えたまま、運命の夏の日は刻一刻と近づいてきて――。 2019年10月よりTBSにてドラマ放送が決定! みことを福士蒼汰、沙羅を菜々緒が演じる。新聞各紙激賞の原作は、著者の娘でもあるキリエ作。 突然突きつけられる数多の「死」という運命に涙が止まらない、感動のラブストーリー。みことと家族の出会いの物語を書き下ろした、贅沢なオリジナルノベライズ作品です。

ユーザーレビュー

  • 僕は人を殺したかもしれないが、それでも君のために描く

    Say

    ネタバレ 購入済み

    とっても良いお話でした!

    実はキリエさんの漫画だと思い購入したのですが、購入して良かったです!
    4分間のマリーゴールドを読んだ事があるので更に感慨深いものがありました。
    少しずつ読むつもりが一気読みしてしまいました。

    0
    2022年09月09日
  • 僕は人を殺したかもしれないが、それでも君のために描く

    Posted by ブクログ

    あらすじをまともに読まなかったから、タイトルから前科があるのかと思っていたら、違った。
    日本語って奥深い(たぶん)。。
    (がっかりの意味ではない)

    腐女子のアシスタントが興味深くてわくわくしてしまった。
    本物の生態には全くの不案内だけれど、とてもリアリティがあるように感じた。
    星矢は早くから予想を誘っていたけれど、そのちょっぴり上を、何より颯爽と行く描かれ方で、良かった。

    0
    2020年05月17日
  • 赤パンラプソディ

    Posted by ブクログ

     母(著者)は小説家、娘2人は漫画家、「下のおじさん」呼ばわりされとる不遜な父親。
     異常にクセが強すぎる家族のハナシ。
     どの人も変わってるねぇと思いながら読んでたら、彼女らにとっては、いたって普通で、何がおかしいの?って感じなんだと思われる。
     どこの家庭も本人たちは「こらが普通」って思ってて、時々家庭の出来事を他人に話すと「お宅は楽しそうねー」とか言われるけど、当の本人たちの日常家庭はさして楽しくなんかない。
     
     慣れた地元言葉で読みやすい。時折独特な表現が登場するけど、一家の可笑しさに喰われて気にする暇もない。
     このハナシ、娘さん達は漫画にしてないのだろうか。漫画化されたら是非読み

    0
    2025年07月16日
  • 赤パンラプソディ

    Posted by ブクログ

    二作目が書けない老いた作家の愚痴が続くのかと思いきや、気鋭の漫画家姉妹の若さも入り、最後までスススッと読んだ。軽い読み物でした。

    0
    2025年01月26日
  • 赤パンラプソディ

    Posted by ブクログ

    帯には「作家・村山由佳さん激推し!!」の文字。
    となれば読むしかない。
    結果とても面白かった。

    著者の桐衣さん自身の実体験をベースにしているだけあって、どのエピソードもリアルで楽しい。

    二作目が出ないまま還暦を迎えた小説家の古都子、昔はモテまくりだったのに、今は脂肪肝に落ち込む長女・杏菜、コミュ障だけど天才気質の次女・瑠花、家族全員から嫌われ、「下のおじさん」と呼ばれている夫。

    +愛猫のカンちゃん。

    桜沢家に巻き起こる小さな事件の数々に何度も噴き出し、共感し、愛おしさが募った。

    エピローグは最高。

    「クセつよ家族」最高。

    0
    2024年09月02日

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