あらすじ
クリニックの選び方から最期の看取りまで――患者が知らない医者の本心を、包み隠さずお話します。「“いい病院”には2つの条件がある!?」「Googleのクチコミをどう思っている?」「正直、患者の話をちゃんと聞いている?」「手術前の医者には、“あるルーティン”がある?」「診たくない“迷惑患者”ってどんな人?」「お金はあるけど、時間がないってホント?」「“大丈夫じゃない”とき、患者にどう伝える?」「ご臨終ですと告げるとき、医者は何を考えている?」超高齢社会を迎え、ますます身近になってくる医者と患者。しかし、「長すぎる待ち時間」「冷たい医者の態度」など、医療に対する患者の不満や不信は尽きない。悩んでいる患者を前にして、医者は何を考えているのか――医者の頭の中をのぞいてみよう。
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Posted by ブクログ
Twitterで面白いって流れてきたので読んでみた。
著者は小児科の先生なので、大人相手の病院とはちょっと違うかなというようなところがちょこちょこあったので子どもに縁のない人間にはあまり響かないかもしれない。
あと、読んでも納得できないところとかも多々あった。例えばGoogleマップのクチコミは当てにならないという考えも、まぁ確かに実際に行くと別にそれほど悪くもないよね、みたいなことがほとんどだから概ねその通りではあるのだけど(でもクチコミあてにならない!とてもいい先生!とかは無いよ)、全部100%カスハラや嫌がらせではないと思うのよ。
あと、当たり前だけど患者さん側が医者に本当の気持ちを話していない可能性だってあるわけで、時々著者が患者さんはこうだと思うみたいなことを書いていると、本当にそうかなぁ?と思ってしまった。医者側の意見の本と言いながら時々患者側を推測で語っている部分があってそこはちょっと懐疑的だなと思ったし、著者が自分がそう思っていることを疑問に思っていないところにも引っかかりを覚えた。
本の中で一番面白かったのは「おいしい患者」って思ってない?の診療報酬にこだわる医者の見極め方。
ちょうどカモにされてる?って体験をしたばかりだったので(歯科でだけど)そう思ったら病院を変えようって書いてあったので勇気をもらった。
個人的に本に書いてない中で医者に聞きたいのは、誤診について。開業医って誤診したとしてもそれを知る機会って多分無いと思うので(誤診された人は別の医療機関に行くから)、その辺をどう思うのかが知りたかったなと思った。
納得できないところは多々あるけど、概ね面白かった。