あらすじ
人文学の論文執筆には、基礎となる習得必須の知識と技術がある。しかし、それを現在の大学教育はうまくカリキュラム化できていない。どんな条件を満たせば論文は成立したことになるのか、どの段階でどの程度の達成が要求されるのか、そしてそのためにはどのようなトレーニングが必要なのか。そもそも、なんのために人文学の論文は書かれるのか。期末レポートからトップジャーナルまで、「独学で書く」ためのすべてを網羅する。
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Posted by ブクログ
すごい。教本なのに面白かった。
アカデミックライティングの教本を他に読んだことがないため比較はできないが、非常にわかりやすく丁寧で論文執筆へのハードルが下がったように感じる。演習編には解説も含まれているため取り組みやすく、パラグラフ内の一文一文がどのような役割を持っているのかを考える作業はとても楽しい。
個人的には9章・10章の内要に感銘を受けた。研究の存在意義、自分はなぜ研究をするのか、それらの答えを持つことは研究を行う者として大切なことであり支えともなるんでしょうな。
Posted by ブクログ
アカデミアってこんなことを習っているんだ
(いや習わないから皆困っていてこ本が出て話題なんだ)
独学者としてはほぼ手に入らない情報が安価に手に入れられる素晴らしい世
Posted by ブクログ
単なる参考文献や章立ての方法ではなく、実際の文章の書き方である。結構売れている本である。アーギュメント(意見)を中心にしてどのように書けばいいのか、ということや査読論文の方略まで書いている。大学院生に最適である。文系向けということであるが、教育学部でも役立つであろう。ただし、レイアウトの形式が非常に読みにくく、古色蒼然であり、国文学部の論文の書き方の本のようである。理系のためのアカデミックライティングの2色刷りの本と比較すると雲泥の差である。そのために、文学部以外の学生として、教育学や社会学に関連する学生は敬遠してしまうかもしれない。