【感想・ネタバレ】自転地球儀世界1地球儀の秘密のレビュー

あらすじ

もと編集者の白川周一郎は、雨を避けるために入った骨董屋で奇妙な地球儀を購入した。描かれた大陸が現在と異なり、さらに勝手に回るのである。その奇妙な地球儀を手に入れようと、大企業シグマ・グループが動きだし、周一郎は姪の多夢とともに、悪漢に襲われる。地球儀の秘密とは何か?追いつめられた周一郎と多夢の選択は? 壮大なファンタジーの開幕篇。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

田中芳樹がファンタジーを書くとこうなるのか!不登校児にしては明るくて快活な姪と、野暮ったいその叔父が地球儀を買ってしまったがために組織に追い回されるという設定。そしてその地球儀は異世界につながるという。文章自体はやや難解ですが、ファンタジーとして純粋に楽しめると思います。

0
2009年10月04日

Posted by ブクログ

裏付を見るとこの作品が上梓されたのは1990年11月とあるから今から30年前、干支が一回りした2002年に漸く文庫化となった作品で、私自身その存在すら知らなかった(『パンゲア』の改題かとも思うのだが定かではない)。また裏付には加筆修正されたと書いてあるように表現など現在でも通じる単語が使われているのが興味深い(携帯電話は出てこなかったが)。

従来の田中作品とは違い、主人公は一風変わっているけれども、基本的には凡人である。また相棒の少女もまた然り。
これが『銀英伝』や『創竜伝』などの他作品、特にシリーズ物と一線を画す設定で、何とも足元がふらついた感じのする感じを漂わせつつ、物語が進む。文章やストーリー展開など全盛期の田中氏そのものであるのだが、地球儀が誘う向こうの世界など作者自身も手探り状態で刊行した感があり、今後どうなっていくのかが非常に不安である。
『KLAN』のように他作家に執筆させて原作者としての立場をとるなら見限るよ、俺は。

0
2020年07月13日

Posted by ブクログ

田中芳樹の描くファンタジー。謎の地球儀によって異世界に迷い込んだ主人公たちがイロイロ活躍すると思いきや1巻では異世界に行くところで終了します。小難しい設定はないけどSFの雰囲気をちょっと楽しむにはいいかも。

0
2009年10月04日

「SF・ファンタジー」ランキング