【感想・ネタバレ】桜嵐恋絵巻 火の行方のレビュー

あらすじ

呪われた姫君の許されぬ恋…第三弾!

左大臣家の嫡子ながら無風流な出来損ないと見られ、長らく無位無官だった源雅遠。だが、後宮を騒がせた盗賊事件を解決に導いたことで帝に認められ、この秋から出仕することに。仕事が忙しい最中でも、詞子が暮らす白河の別邸へと通い続ける雅遠だが、互いに政敵同士となる家柄ゆえに、いまだに二人の仲は秘密である。いつかは雅遠も、私ではなく正式な妻を迎えることになるはず――。幼い頃に受けた呪いの言葉を忘れてはいけないと考える詞子は、雅遠がもたらしてくれたこの幸せが、できるだけ長く続くようにと祈るばかりであった。
そんな頃。ある晩、なりゆきから帝をお忍びで登花殿に連れていくことになった雅遠は、その移動途中、登花殿の床下で出火しているのを発見する。危うく大惨事になるところを食い止めた雅遠は、帝の寵愛深い女御がいる登花殿での不審火という不穏な事態に、ある策を詞子に相談することにしたが……。
平安貴族たちの許されざる恋を描き、大ヒットとなった名作『桜嵐恋絵巻』シリーズ第三弾が登場! 書き下ろし「帰路」を収録。

※この作品はルルル文庫『桜嵐恋絵巻 火の行方』 の加筆改稿版となります。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

雅遠様、詞子のために出世がしたい。
そのために親に頼らず、主上に取り入るところが、流石というか。
絶対馬鹿ではないよ、彼。
革新的ですらある。
全ては好きな人とちゃんと結ばれるがためという一途であり動機が不純でもあり……そこが雅遠様。

彼の周りにも仕事仲間としてキャラが増えてきて楽しくなってきたなあと。
その分、敵も増えたけれども、今のところは上手く乗り越えられている気がする。
詞子の方も成り行きとはいえ、帝の本命の女御を匿ったことで繋がりができた。
主役カップル、縁を結ぶ相手が一足飛びすぎんかという。
この人たちが理解者なだけでも心強い。
女御様は今でこそ後ろ盾はないけれど、成り上がりそうなんだよなあ、あの性格から。
保名の恋も含めて応援したくなるカップルがまた増えて楽しい3巻だった。

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2024年11月08日

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