【感想・ネタバレ】桜嵐恋絵巻のレビュー

あらすじ

桜の下で出会った呪われた姫と無官の公達。

「おまえ自身も、おまえに関わるすべてのものも、何もかもを滅ぼしてやる」
幼い頃、目の前で息絶えた女の最後の言葉によって、呪い持ちの姫君と呼ばれるようになった中納言家の娘、詞子。ある雷鳴が鳴り響く晩、屋敷に現れた恐ろしい“鬼”に妹が連れ去られそうになるのを見た詞子は、使ったこともない矢を射て、鬼を追い払う。だが、そのせいで詞子はさらに周囲から恐れられるようになり、数少ない使用人を連れて屋敷を出、寂れた別邸に移り住むことに。
それから数日後。満開の桜を眺めようと庭に出た詞子は、そこにいた狩衣姿の見知らぬ青年に姿を見られてしまう。彼の名は源雅遠。左大臣家の嫡子でありながら、無風流な変わり者と言われ、出世の道からも外れている男だった。雅遠は、鬼姫と噂される詞子を決して怖がらず、それどころか桜姫と呼んで詞子のもとに通うようになる。鬼も呪いも関係ないように振るまう雅遠に、災いが降るかかるかもしれないと恐れる詞子だが――。

平安貴族の許されぬ恋を描いた人気シリーズが、加筆改稿の上、装いも新たに登場。書き下ろし「兄の計画」収録。

※この作品はルルル文庫『桜嵐恋絵巻』 の加筆改稿版となります。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

雅から遠い雅遠様、恋の自覚は遅かったけれども、直感は間違っていなかったと思う。
直感というか押せ押せな行動が、詞子に対しては正解だったというか。
平安時代にはきっとあるまじき貴族のしきたりに縛られないヒーローは好感が持てた。

ただ二人の障害がかなり大きい。
家同士が仲悪いというのもあるし、雅遠様の貴族としての評価もそうだけれども、何より詞子が囚われている「呪い」の件が何よりの障害になりそう。
世間からの評判もそうだし、彼女自身が精神的にも立場的にも「呪い」から解放されないことにはどうしようもない気がする。
恋が何かも知らなかった雅遠様にはハードルの高い恋になりそうだ。

番外編の主役がまさかの立場の方で驚き。
その視点からは想定していなかったので面白かったです。

0
2024年07月13日

Posted by ブクログ

まぁ恋愛に興味がない無官だったらどうでも良い格好であちこち行ったり、詩が読めないからと丸写しで渡すことになるのはわかる
方や呪い、鬼姫と呼ばれ散々コケにし冷遇をしていざ鬼が出たからって屋敷から追い出された姫
両家は派閥が違うからどんなふうにならのか気になるなぁ〜

0
2024年12月29日

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